絶え間のない情報の入出力

絶え間のない情報の入出力 photo 6
1999/12/05 Tokyo

●Webというものがわかりかけたような気がしていたのだが、ちょっと気をそらすとすぐにまた、わからなくなってしまう。もっと正確に言うと、Internetとのフルタイムのつきあい、すなわち絶え間のない情報の入出力(いやかなりバランスを欠いた超過剰入力だ)という状態が人間にとって本当に幸福をもたらすのかどうか、がわからなくなってしまう。どうもそのあたりの自分の確信というものが実は、無根拠なやや感情的なものであったことに気が付いてしまうのだ。遮断する、感度を下げる、出力量を増やして収支バランスを回復する・・・いろいろと対策は考えられるが決定打は、もちろんない。もしかすると単に身体性能の問題なのかもしれない。紙の上に印刷された文字を、あたかも米粒を一粒一粒、箸で拾うがごとく読んで育った世代のわたしたちにとって、このターボチャージ状態を耐えることが果たしてできるのかどうか。生まれたときからコンピュータがあって、TVゲームで育った世代とはその領域の身体性能は違っていて当然だろう。またしても境界線世代の悲哀。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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