人の手を噛んで褒められる犬

Vintage article series: aperitif 20020103 – 20021205

夏のゼミ展(Web展)開催中。学生たちはさまざまな態度、温度でそれぞれお店、いや展示ブースを開いている。誠意を持って日に何度も更新をするやつもいれば、何を言いたいのか、自分でもよくわかってないやつもいる。さらには差し出された手を思いっきりかじるようなことをしているやつも、いる。そういう年頃、と言ってしまえば簡単過ぎるのかもしれないが、この場合やはりそう言うしかないのだろうと思っている。誠意に対して必ずしも誠意が返ってくるとは限らないし、人の手を噛んで褒められる犬も、世の中にいないわけではない。人を喜ばせることができるやつは、喜ばせればいい。人を怒らせるやつは、平手打ちをくらうことを覚悟の上で、怒らせればいい。表現者が逃げも隠れもしない限り、表現は限りなく自由なのだ。「Air」は第27回。

タイトルとURLをコピーしました