[ Fukuoka City Zoological Garden has one small-clawed otter. They are now preparing new exhibits of Asian tropical ravine, which includes otter exhibit. So the female otter lives in a cage temporarily and is waiting for a mate. ]
福岡市動物園のコツメカワウソ、リラちゃん。
リラちゃんは昨年の7月に、多摩のゴンタファミリーからひとり飛び出し、福岡までやって来たのです。しかし福岡の人たちは「オウギバトとアカカザリフウチョウの間にいます」と言われて一発でわかっちゃうのか。おそるべし福岡w。
おお!ここだここだ。「パプアニューギニア館にいます」って言ってくれた方がわかりやすかった。もう着いちゃったからいいけど。
これがリラちゃんの仮住まい。何というかその、仮な感じ、が実によく出ています。
説明板も出てるよ。「まいにちのせいかつ」がすてき。
お客さんに「わしよりええもん食っとる!」と言われまくっていたお食事解説板。
リラちゃ~ん。
ごそごそ。
起きてきました!
ん?
あれ?ここにあった説明板は?
ちょっとスタッフ~!わたしの看板どこ行ったの~?
(さっき風で飛んでいきましたけど)
ったくもう。
ドンゴロモックでふて寝をするのかと思ったら、
いきなり窓から飛び出して行きましたとさ・・・
・・・って、え?
ここっていったいどういう構造になってんの???
何と、リラちゃんは隣の部屋まで使ってよかったのです。さっき第一印象で、狭い仮住まいでかわいそう、とか思ったのはまるで見当違いなのであった。植物がびしばしと生い茂る鳥類用のけっこう広い檻で、しかも地面で遊び放題です。
お客さんが寄って来るからリラちゃんもサービスするのか、リラちゃんがアピールするからお客さんが集まるのか。
あ~あ、もうそんなものもらっちゃって。
お客さんはいろんなものでリラちゃんと遊んでいます。何ともフリーダムな展示。
もし、たこ焼き、ポテトの類などあげようとするキッズでもいたら叱り飛ばそうと思って構えてましたが、みんな檻の前に落ちてる純植物性のものでジェントルに遊んであげていたので、まあいいかな~、と。(原則禁止なのは言うまでもありませんが、なにぶん仮住まいなのでね、今だけ)
びろ~ん。
リラちゃんがこんなに営業熱心だったとは意外です。
ふたたび室内へ。窓から忍び込むドロボウカワウソ、という風情ですな。
あら何と!仮住まいなのにちゃんとプールまで作ってもらってました!いま気付いた。
しかもその中にはおもちゃが。ニンジンスティックの入ったペットボトルをいじくり回します。
ニンジンゲット!
今まで見せてもらったリラちゃん写真は、檻の中にぽつねーん、みたいなものばっかりだったで、うは~、福岡市動物園はいまどき何考えてんだ、という気がしてたんです。ところが今回、行ってみて評価が180度ひっくり返りました。結論から言うと、リラちゃんは福岡で、みんなに愛されておりましたよ。複数のキーパーさんが通りかかるたびに気にしてくれてたし、お客さんの関心度も予想以上に高かった。何と言っても、夏には新居ができる(アジア熱帯の渓谷エリア、っていう現在工事中のところが完成すればそこへ入居するとのこと)。でもって現在お婿さん募集中♡。
展示施設ができてから動物を入れるのが一般的と思ってましたが、施設ができる前から飼育を始めていろいろとノウハウを蓄積しよう、ということなのだろうか。福岡市動物園、実は本気カワウソだったのか!
つづきます。