
あっち向いてホイ。
越前松島水族館のカワウソ担当のキーパーさんから、メールが来ました!
別にお叱りのメールとかじゃないですよ(笑)。カワウソ本を見てくださったのだ。忙しい水族館のキーパーさんがわざわざメールをくれるってのは、よほどうれしいか頭に来たかのどっちかだと思うのですが、もちろんうれしい方のメールだったので、わたしもとっても!うれしいです。
で、越前松島水族館は去年の秋に訪れて、とても感動して帰ってきたのはいいけど、ブログにも1回書いたきりなので、まだまだ書かねばならないことが残ってた。ナマケモノでいかんねえ。

潜入レポート。これが「新・かわうそ館」の内部だ。1年前にできたばかり。
3部屋に区切られていて、わたしが去年行ったときは、奥の部屋にシウバとニコのペアと5月に生まれた3匹のお子たち。真ん中の部屋にはシウバとニコの娘であるラズリとユズ、手前の部屋には息子のタイムとアシュが出ていました。合計9匹だよすごいなあ。

ニコは、出産はすでに4回目。2007年からコンスタントに産み続けていて立派です。去年5月に生まれたお子たちはこの時点ですでに半年ですから、大きさではもう親と見分けがつきません。実際、どれがニコでどれがシウバか最後までわからんかった自分が情けない。

釣れた釣れた。
お子たちはメス2匹のオス1匹だそうです。生まれて半年ぐらいのカワウソってムダに好奇心旺盛な時期だから、まあろくなことはしないですよね。下の子はほとんどぶら下がり状態でドンゴロスに食らいついてます。

向学心も旺盛なようで、文字にご興味を示されます。わたしの秘密カワウソ手帳が読みたいのだろうか。特に悪口は書いてないのであまり心配せぬように。
本でも書きましたが、この奥の部屋は新生児対応になってまして、観覧スペースがシャッターで閉鎖できるようになってます。考え抜かれてますね。こういう工夫を拝見するのもカワウソ観察の楽しみのひとつといえましょう。
さて、この子たちのおねえちゃんであるラズリとユズは、本でもお見せした通りの塩ビ管マニアです。

塩ビが好きで好きでたまらん。
こんな感じでキーパーさんにしっかり遊んでもらえる越前松島のカワウソたちはシアワセもんですね。わかってんのかな?

キーパーさんからのメールによりますと、現在ユズとラズリは妹2匹をくわえた4匹体制で、塩ビ管遊びに興じているらしい。うーん、それ見に行きたいっ!!!
「新・かわうそ館」の特徴である壁面から飛び出したプール。水中にいっさい余計なものがないので、カワウソの泳ぎだけが存分に観察できるんです。また水位も十分に高いので、おとなでも水中が見やすいのがポイント高いです。見かけより実のある質実剛健型のプール。カワウソがかっこいいアスリートに見えるよね。

深くてたのしいぞー。
さいごに、一番手前のちょっと狭い部屋にいたお兄ちゃんたち。タイムとアシュのどっちか(聞き漏らしましたすいません)はラズリたちと同じ回の生まれ。もう1匹は1歳年上です。

遊び方もちょっとテクニカル。
でも泳ぎ方、それじゃラッコだよね。
そうそう、冒頭の写真は、キーパーさんにあっち向いてホイをして遊んでもらっているところでした(笑)。
ちらっちらっと写っていらっしゃるキーパーさんは、それはもう、とってもやさしくていねいにカワウソたちに接していらっしゃいまして、フィーディングを見せてもらってるこっちまで気持ちよくなってしまいました。感動ポイントがちょっと違うような気がするんだけど、どうしたもんだろう。

お、いい顔!
というわけで、みなさんもぜひ、コツメカワウソがいっぱいいる越前松島水族館へどうぞ。ニコとシウバのファミリーが待ってますよ。
【追記】
そうそう、書き忘れがありました。毎度おなじみ千葉市動物公園のチイコは、ニコとシウバのお子なんですよ!2007年に生まれたときは、小柄で発育が心配な子だったんだそうです。それが今では立派な3児の母ですよ。すごいじゃないですか。この調子でどんどん繁殖しましょう。
【追記2】
どんどん繁殖してました(笑)。3月24日に、またまた3匹生まれた!
http://www.echizen-aquarium.com/nakama.htm
【追記3】
生まれたのは3月じゃなくて2月24日だったようです。
それと新おもちゃで新しい遊び方を開発中したらしい。カワウソが新しいものに興味を示す表情がたまりません。
越前松島水族館の飼育ブログ:新入りおもちゃ

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
↑ 追記があります。