Vintage article series: Humdrum 19971020 – 19991231

美術というのは、美しいものをこしらえる行為をいうのでなく、何か存在の深遠に迫ろうとする行為の結果として、美しいものが産出されるのである...というような考え方をどこかで聞いたか読んだかしていたような気がしていたのだが。その思考のおぼろげな断片の、本体にようやく触れることができた。渡邊二郎著「芸術の哲学」ちくま学芸文庫。このような考え方(存在論的美学)はハイデガーが芸術論として展開したものらしい。ふーむ。ハイデガーなんて難解そうで読んだこともなかったのだが、ちょっとは覗いてみてもよいかもしれない。たぶん途中で挫折すると思うけど。


