
千葉市動物公園の子コツメカワウソたちも、もう生まれて半年である。
千葉は遠くてしょっちゅう行けるものではないが、月に1度は顔を見に行っている。ご覧のとおり容貌ももうすっかりおとなで、大きさも親とそれほど違わないほどに育っている。だんごになってたりすると、どれが親で子か、もう瞬時に見分けられない。初めてみるお客さんはなどは「どれが赤ちゃん?」などと不思議そうな顔をしている。「赤ちゃんが生まれました」という説明板がまだ残されているためだ。

木の芽が食べたいのだろうか。これは親のどっちかだと思う。子カワウソはまだ胴の長さが足らないので、ここまでの高さにスタンディングできないからだ(たぶん、ね)。
実のところ、コツメカワウソは撮影しているとき、今どの個体を撮っているかなど、よくわからないのだ。帰ってモニタで見て初めてわかる。それほど小さくて、すばしっこい。
さらに、毛が濡れていないと鼻の回りの特徴がはっきりしない(乾くとまるで別人だ)。横顔だと区別がつかない、などなど。目視観察での個体識別は結構むずかしいのではないだろうか。

半年で見た目はおとな。もう半年~1年もすれば性成熟。カワウソの人生は早いのだ。かなりせっせと撮影に通わないと、あっという間に通り過ぎていってしまう。かみね動物園のダイキチには再会できなかったし、富山ファミリーパークのスイミーには会えなかった。いろいろと悔いが残るのである。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
スイミーにも会っていただきたかったのに残念でした。
またいろんなカワウソのお話を聞かせてください。
楽しみにしています!
上野動物園のカワウソを撮ってきました。
いろいろ考えさせる展示です。
先日上野動物園のクマ舎でコツメが妊娠して
生態展示をお休み中な事を知り、
なんとなくネットサーフをしていたら
偶然ここを発見しました。
カワウソのあまりの可愛さに萌え死んでます。
(コツメの赤ちゃんが1歳になる娘に似ているので、
どうにも印象が被るせいもあるのですが…)
おトイレのカワウソの写真には大笑いしました。
愉快なかれらの生態をこれからも楽しみに
しています。
>あみさん
ほんと、一生の不覚です。こうなりゃスイミーはあの世で撮影だw。
>手羽さん
上野には実は別の場所にもカワウソ(コツメ)がいます。今お休み中ですが。
>Reiさん
あ、すでに答え(↑の)を書いてくれておりました。どうもありがとうございます。おトイレカワウソはいっぱい撮ってるので、いっぱいお見せしたいのですが、なんとなく遠慮してます。カワウソ似のお嬢さんによろしく!