
水門の神はディテールに宿るのだが、自分としては普段あまりよくディテールを見ておらず、神に見放されたような状況である。それではいけないので、今年から態度を改めよう、とお正月に思ったのだった。
水門のディテールといえばやはり信号機や、今話題の河川通航標識だが、もうひとつ重要なディテールがナンバリングだ。正面向かって左から、ゲート1(1号扉)、ゲート2(2号扉)、ゲート3(3号扉)である。見ての通りで説明するまでもない。誰がどう振っても、やはり1、2、3としか振りようのない、何のヒネリもない数字だが、これが割と重要であることに気付いている人は少ない。
よく考えてみたら、子供の頃からナンバリング萌えだった。おそらくサンダーバードとかウルトラセブン、それからパーマンあたりの強い影響に違いない。「1号」「2号」「3号」・・・という設定に出会うと、体の奥で自動的にアドレナリンが湧き出る感じがする。どうしてなのか、理由はちっともわからん。
理由がわかんないので、以上終わり。

ナンバリング(と東京都マークも)消してみた。どっちが神が宿りそうか、上のと比べてみてね。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
新小名木川水門の中央ナンバリング写真にぐっときてましたので、私もナンバリング萌えか?と思ったのですが、よく考えてみたらフォント萌え寄りでした。同じく理由わかんないですが。
数字が巨大ってことを忘れがちなのもミソな気がします。
すぎうらさん、これも新小名木川水門ですよ(笑)。
「Floodgates」に掲載してるのは、改築前というか改築中の姿。たしかに巨大中央ナンバリングで豪快でした。今はちょっとお洒落になりましたの。
昨晩、岡田昌彰著『テクノスケープ』を読んでたら、テクノスケープの景観異化の例として、「言語テキストの付加」が挙げられていて笑ってしまった。いわく、
[工業施設や土木構造物で特に同一のユニットの構造物が連続的に配列されている場合、管理の便宜上各ユニットに番号やアルファベットのテキストが施されていることが多い。]
言語テキスト(言語テキストというよりは、文字キャラクタだと思う)の付加によって「無機的感覚」が発生するのだという。なるほど。