Airの全作品を編集し直してアップしてますが、その第3ブロックができました。No.147から101、すべて2003年の撮影です。
このブロックの途中でカメラが交代してます。古いやつはピンが甘くてブレも多い。否定的な意味で言っているのではありません。それによってかえって「空気」の存在感があるように見えるところが面白い。曖昧な輪郭とブレによって空間が濁り、その空間に空気が充填されていることに意識が及ぶようになるのでしょうか。輪郭線を強調して鮮鋭性を高める、という写真システムの持つ工業的な指向から外れた道が、面白く感じてしまいます。
実用性や再現性でないところに価値を置いてカメラを使うというのは、なかなか理解されないのだろうなあ。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
