絶え間のない情報の入出力

1999/12/05 Tokyo

●Webというものがわかりかけたような気がしていたのだが、ちょっと気をそらすとすぐにまた、わからなくなってしまう。もっと正確に言うと、Internetとのフルタイムのつきあい、すなわち絶え間のない情報の入出力(いやかなりバランスを欠いた超過剰入力だ)という状態が人間にとって本当に幸福をもたらすのかどうか、がわからなくなってしまう。どうもそのあたりの自分の確信というものが実は、無根拠なやや感情的なものであったことに気が付いてしまうのだ。遮断する、感度を下げる、出力量を増やして収支バランスを回復する・・・いろいろと対策は考えられるが決定打は、もちろんない。もしかすると単に身体性能の問題なのかもしれない。紙の上に印刷された文字を、あたかも米粒を一粒一粒、箸で拾うがごとく読んで育った世代のわたしたちにとって、このターボチャージ状態を耐えることが果たしてできるのかどうか。生まれたときからコンピュータがあって、TVゲームで育った世代とはその領域の身体性能は違っていて当然だろう。またしても境界線世代の悲哀。

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