
北海道の農家の作業小屋の、壁のトタン板。実際には上下逆。
錆っぷりもなかなかだが、わたしとしてはこのやせコケたテトラみたいなおっとせい(fur seal)のメーカーズロゴが、ちょっと放っておけない感じだ。おまえ錆びてる場合じゃないだろう。顔見せんかい!
表面の酸化した亜鉛の白さが幽玄で、東洋の古典という趣である。そうか亜鉛って白くなるのか。ああ、亜鉛って英語でジンクだよね。そうするとジンクホワイトって絵の具は、あれは酸化した亜鉛だったのか。別にそんなことに気付いても、だれも褒めてくれないだろうけど。
自分で絵の具を吹き出して自ら絵画化するトタン壁面。先日バドンさんと、これからは「ドボク茶室」などはどうだろうかという話をしていたのだが、このおっとせいを捕獲し掛け軸などに仕立て、老後は床の間でワビサビしたいものである。

こっちはよく見る月星印トタン板。新品だとこんな感じなので、掛け軸にするにはあと優に30年はかかる。
でも月星印ブランドは今でも健在で、日新製鋼で作ってるので供給の方は心配ない。
日新製鋼のサイトを見てたら、トタン板写真家が紹介されていた。この方、イギリス人で北海道に移住し、月星印のトタン専門だそうです。濃い!

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
オットセイ印というのは今の北海鋼機という会社が昭和39(1964)年まで作っていたブランドだそうですねえ。(今は雪印ということ)えっ 「北海鋼機」・・・
昭和39年北海鋼機専用鉄道(実質引込み線)運輸開始 てことは、この鋼材は「夕張鉄道」で出荷されていた可能性もあるといえるんです。目が点になりました。
おお、そんな古いトタン板だったんだ。トタンって持つもんだなあ。