
広島市安佐動物公園のマルミミゾウ、ダイ。去年(2024年)の10月の撮影です。元気よく砂かけ中。

入口の表示の下をご覧ください。年パスチェックはカワウソ担当みたいですよ😄 それはいいとして、安佐ズーなんだか久しぶりだな〜とか思ってたら、前にお邪魔したのは何と2011年でした。こういう場合、この13年間わたしは一体どこで何をしてたのよ?と、しばし考え込んでしまいます。

秋の晴天でありがたいのですが、必要以上にいい天気といえます。陰影が潰れて明るいところがすっ飛ぶので写真撮っても後処理が面倒になるので。入口から直行でカワウソのいる西園に向かいますが・・・

西園はしっかり閉鎖中です〜😊 園のお知らせで事前に知ってて来たとは言え、ここまで来てあと数十メートルのところでカワウソに到達できないのはやはり残念。

安佐ズーは盛岡ズーほど山奥ではないと思ってたら甘かった。安佐北区を舐めてはいけない。ま、クマ出没でも全エリアが閉鎖にならないだけマシ、と思うことにしましよう。

また来るぜユーラシア。代わりでごめんね〜のニホンアナグマ。
おいおい今回もカワウソ無しかよ〜とか言われそうなので、古い記事ですがこれ↓貼っときますね。
・・・

いやもう、ほんとにいい天気なので朝から昼寝してますね、気持ちはわかります。

さてさて、カワウソ張り付きができないのであれば、次の見所はこちら、マルミミゾウです。2001年に来たメスのメイが、アフリカゾウ(サバンナゾウ)[African bush elephant (Loxodonta africana)]だったはずなのに実はマルミミゾウ(シンリンゾウ)[African forest elephant (Loxodonta cyclotis)]だった、というのが判明したのが2008年のことらしい(「ASAZOOマルミミゾウ展」2022年7月16日〜10月2日 の展示パネルによる)。しかし前回、2011年の来園時に撮った展示風景の写真を見返してみると、メイがマルミミゾウであるとの表示はなかった。ということは園としてマルミミを正式に別種であるとしたのは、さらに何年か後のことのようです。そういえばこの時期に徳山のマルミミゾウが実はサバンナゾウだった、という逆パターンが話題になったことを思い出しました。もっともわりと近年(2005年:Mammal Species of the Worldによる)までマルミミゾウは亜種とされてたので、展示の現場ではそのあたりの切り替えにちょっと時間がかかったのでしょうか。

という経緯があって、今ではしっかりと2種の違いが説明されるようになっています。というか完全にマルミミ推しになってるんですね。ではこのへんで、前回2011年撮影のデータから見てみましょう。

【2011年8月撮影】こちらはサバンナゾウのタカ。8月は暑いので冷却装置全開ですね。言うまでもなく国内のアフリカゾウのオスはその後、ますます貴重な存在になってます。

【2011年8月撮影】で、こちらが当時のメイです。タカと同じ画面に入ってなくても明らかに小さいことがわかります。マルミミゾウの特徴は小柄、牙まっすぐ、耳が丸い、鼻が短い、だったと思いますが、もうそのまんまですね。耳はそれほど丸っこくないような気もしますが。もしすでにマルミミゾウの存在を知っていればあれ?と思ったのでしょうけど、当時のわたしはわからなかったですよ。

これが現在のタカ。1991年生まれなので34歳ですか。まだまだ若い。

現在のメイ。推定1999年生まれで26歳ってことですね。

今この2頭は同じ放飼場にいますが、もちろん自由な行き来はできない構造です。

メイが向かうこの先には・・・

オスのマルミミゾウ、ダイがいるわけです。ではここで秋吉台自然動物公園時代のダイをちょっと見てみましょうか。お手数ですがダマされたと思って2015年の記事↓をちょっと見て来てください。ええっと、7〜11枚目の写真が当時のダイです。若い!キバ短い!耳が丸い!ラブリー路線全開っすよ〜!
なんだ、徳山のマルミミの話とかこの記事に書いてんじゃん>自分。どこで読んだんだっけとか探してたら自分のブログだったという。ちゃんと出典も書いといてくれよ〜10年前の自分!

2022年に秋吉台から安佐に移動してきたダイですが、後ろの緑のゾウ舎は新築なんですってね。そしてダイは見事に使命を果たしてメイがご懐妊。この間のいろいろな経緯は繁殖プロジェクトのクラウドファンディングのサイト↓にまとめられていますのでそちらで。


2015年の写真と比べるとさすがに貫禄が出てきました。この角度から見るとほんとキバまっすぐですよね。サバンナゾウみたいに前にぐっと曲がってると森の中では引っかかって不便、とかでこのように進化したのでしょうか。面白いなあ。

正面から見ると真っ直ぐではなくて、先に曲がらず内側に曲がるという感じなのかな。まあこういうのは個体差もあるでしょうし、飼育下だとフリーに伸びそうだし。
というわけで、いつも速報性のない記事ですいません。マルミミゾウの出産と子育てがうまくいくことを祈念しております。次はカワウソの記事出しますよ。