Storia di un minuto / Premiata Forneria Marconi / 1972

約2週間の軟禁生活(美大の入試ってのは、実施の担当者になっちゃうとそれはもう壮絶に大変なんですな)から開放されて、個展も昨日やっとこさオープニングさせて、わたしにしてはかなり久しぶりにだらだらしている。iPodじゃなくてちゃんと部屋のスピーカでCDを聴いてやろうと思って、買ったままパッケージを開けてなかったPFMのイタリアデビュー盤を回す。驚いたことにこのCD、透けてるのよ。ハーフミラーという程度の透け具合。要はレーザがある程度反射すればいいわけだから、盤上に完全な遮光膜を形成しなくてもいいというのは理屈ではわかるけど、実際に手に取って眺めるとなかなか不思議な感じ。そういや昔、アナログレコードの全盛期に透明レコードってのがちょくちょくありましたね。ビートルズの赤盤青盤の初回プレスとか、YMOのソリッドステートサバイバーの初回プレスとかが懐かしいのだけど、とにかく普段不透明なものが透明であるというのは何となく気持ちがいいというか、得したような気分がするもんだ。透明にすることに付加価値を見いだすという考えは昨今のトランスペアレントブーム以前からあったのだな。えーっと何の話だっけ?あ、PFMだPFM(笑)。PFMといえばイタリアンプログレの大御所中の大御所なわけですが、今までちゃんと聴いてませんでした。どうも全世界向けにメジャーデビューしちゃってたり、クリムゾン系列のバンドと位置づけられていたりというような余計な情報がまとわりついていて前々から敬遠していたような気がする。しかしまあ踏むべきものはちゃんと踏んでおかねばならない、ってことで「幻の映像」とこれを今さらながら聴いているわけ(笑って)。テクも構成も音も申し分ないんだけどね、自分のツボとは微妙にずれてますからあ、という感想。ごめんなさい。

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