正常を指向する意識

ブレた写真はなぜ、失敗と見なされるのか。われわれは世界が「動く」のを大量の静止画像の滑らかな連続送りと認識しているため、一枚の静止画像の中に移動の軌跡が痕跡として残されるのを、どちらかというと嫌う傾向があるからなのではないか。人間の視覚画像だってブレている(目の前を移動する自転車を追う眼を、自転車を追うのを止めないまま背景に逸らしてみてほしい。ちゃんとブレてるでしょ?)のに、それは見ないことにされているのだ。注目しているポイント以外は見えないようにする。「正常を指向する意識」がそういう情報操作をやってのけている。Web個展もそろそろ終わり。看板を引っ込めることにしよう。Air #054 をアップロード。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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