約2週間の軟禁生活(美大の入試ってのは、実施の担当者になっちゃうとそれはもう壮絶に大変なんですな)から開放されて、個展も昨日やっとこさオープニングさせて、わたしにしてはかなり久しぶりにだらだらしている。iPodじゃなくてちゃんと部屋のスピーカでCDを聴いてやろうと思って、買ったままパッケージを開けてなかったPFMのイタリアデビュー盤を回す。驚いたことにこのCD、透けてるのよ。ハーフミラーという程度の透け具合。要はレーザがある程度反射すればいいわけだから、盤上に完全な遮光膜を形成しなくてもいいというのは理屈ではわかるけど、実際に手に取って眺めるとなかなか不思議な感じ。そういや昔、アナログレコードの全盛期に透明レコードってのがちょくちょくありましたね。ビートルズの赤盤青盤の初回プレスとか、YMOのソリッドステートサバイバーの初回プレスとかが懐かしいのだけど、とにかく普段不透明なものが透明であるというのは何となく気持ちがいいというか、得したような気分がするもんだ。透明にすることに付加価値を見いだすという考えは昨今のトランスペアレントブーム以前からあったのだな。えーっと何の話だっけ?あ、PFMだPFM(笑)。PFMといえばイタリアンプログレの大御所中の大御所なわけですが、今までちゃんと聴いてませんでした。どうも全世界向けにメジャーデビューしちゃってたり、クリムゾン系列のバンドと位置づけられていたりというような余計な情報がまとわりついていて前々から敬遠していたような気がする。しかしまあ踏むべきものはちゃんと踏んでおかねばならない、ってことで「幻の映像」とこれを今さらながら聴いているわけ(笑って)。テクも構成も音も申し分ないんだけどね、自分のツボとは微妙にずれてますからあ、という感想。ごめんなさい。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
