極北、のこと

極北、のこと photo 6

↑この季節、こいつだけは元気いいんだよなあ。

先日の「極北」の語源について、黒木和人氏からメールでご指摘をいただきました。ご本人の了解の元に転載します。

   > 気になって、さっきざっと日本国語大辞典と広漢和辞典を見たんですが、明
   > 治時代になってから、窮北という語などとともに出来た漢語みたいです。中
   > 国での用例には、極東と極南はあっても極西とか極北というのはなく、AT
   > OKでは極東と極北だけ登録されているみたいです。両国の地理的位置が見
   > えてくるような感じです。

わざわざ調べていただいて感激です。現代美術の批評なんかで、極限と書けば済むところでモッタイ付ける場合に使われる、最近の語かと思ってたよわたしは。明治からあったとは意外でした。

   > ちなみに、広辞苑
   > はやめといた方がいいです、はい。新明解ですら「極北」は載ってましたから。

あらら、辞書にはあまりこだわらない人間なので、中学の入学祝いにもらったのを今まで使ってましたがな。辞書といえば最近よく辞書代わりに使ったりする検索サーバですが、gooで極北をキーワードに検索すると何が出てくるかやってみました。真当に「地球のふたつの極地のうち北の方のやつ」という意味で(つまり北極のニュアンスのバリエーションとして)使われていることが多いようですな。鳥取市の極北は北緯何度、なんてのもありました。このケースでは極南、極東とオリジナルにない極西まで含んだ4点フルセット。以前から思ってたけど、どうも日本人の漢字造語感覚は結構ラフな感じがする。本場中国人ほどは、語順にも気を使ってない。そういえば小学生の時、漢字を習いたての下級生が「面仮ライダー」とノートに書いて得意になってたの見て笑ってやったのを思い出した。あんまり関係ないか。

Vintage article seriesは、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。[2026年5月]
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