2月末の撮影が今ごろ出てきてすいません。旭山動物園です。ペンギン展示の写真を出すのをすっかり忘れてました。

皆さんご存知のとおり、泳いでるペンギンが飛んでるように見えるという、アレです。ほんとに飛んでるように見えるのです。
何で今ごろ突然、これを持ち出してきたかというと、とくしま動物園の新カワウソ水槽の構造が、水深の浅い部分を下から見られるようになっていて、泳ぐカワウソが飛んでいるように見えるからです!

水族館の発想だと、このような水中トンネルはまあなるべく深いところに作られるんでしょうけど、旭山の場合はトンネルが比較的浅いところに設置されており(というかプール自体の水深がそれほどない)、トンネルの上の水の層が薄いので、あまり水を感じさせません。

そこをペンギンが泳ぐと、水中で泳いでいるというより空中で泳いでいるように見える、という仕掛けなんですね。

わーい♪

ここまでフンボルト。

ここからジェンツーです。まあ混じって泳いでましたが。

たしかに飛んでるみたい。

旭山のすごいところはいろいろ言われてますが、「物量で押さない」という点なんでしょう。キツイこといえば「押せない」ってのが正しいのかもしれませんが。何というか、必要最小限の物量で過剰なほどの工夫を凝らす、という手法が、よくもわるくも日本的であり、お客さんはそこに感動しちゃう。こんな小さい車で、とか、こんな小さなパソコンで、とか、プロダクツの場面で何度も見てきた日本のものづくり感覚が、そのまま動物園づくりに投影されちゃってる。苦肉の策として発達した手法ということになってますが、もっともっとそれに自覚的であった方がいいのかもしれない。日本人がやると動物園はこうなる、ってのを西洋方面にも認めさせてしまえばいいわけだから。

突然ですが、ここでキタキツネ。お昼ごはんタイム。

もっとくれ。
北海道でキタキツネなんて珍しくもなんともないんだけど、そんな動物もちゃんといるところがいいな。

ヒヨコうまうま。

こっちはエゾタヌキ。キタキツネは道内各地で何度も会ったことがありますが、エゾタヌキは今まで会ったことがないです。

うーん、ホンドタヌキとどこが違うのか。毛が長いぐらいだとすると、ホンドでも冬毛がこんくらい生えるのはいるんじゃない?

おお、横から見ると毛の量すごい。ロシア人がかぶってる帽子みたいだ。

佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。

コメント
屋根が無い分、空に浮いてる感がすごい!
さすが本家の”空飛ぶ○○”ですね。
徳島動物園へ行ったとき、プール設計者の方(たぶん)とキーパーさんが話をされていました。聞き耳を立てていたら”旭山動物園”の単語が出ていました。同じ設計者の方なのかな?
キツネとタヌキ。化かされるならタヌキ派ですw
>ちびっくさん
あれ見てこれを思い出したんですよねw
おー、設計者の方がちょうど見に来られてたんですか。そのお話だと、少なくとも旭山を意識してることは間違いないっすね。
ホンドタヌキとエゾタヌキ、できれば並べて比較してみたいです。
「ヒヨコうまうま。」のキツネさん、目が金色に光っていて最高にカッコイイです!!
エゾタヌキのもふもふっぷりもステキ
ホンドタヌキとエゾタヌキの比較、ものすごく興味あります。
>kittoさん
この目、いいですよね。アニメ目w
図鑑をよく読んだら、毛の違い以外に、エゾタヌキの方が明らかに足が長いとあります.降雪地適応なのでしょうかね。
空飛ぶペンギンがすごい!
あのキタキツネはこんな表情もするんですね!
空ペンギン、キタキツネ、エゾタヌキは まともに撮れたことないので 非常に羨ましいです(みんなじっとしてくれない仔・・・)
>tshowa000162さん
ありがとうございます。
普段、もっとたちの悪い(!)カワウソくんたちとつきあっているので、条件悪くても無理やり撮ってしまうクセがついてしまってます。これやると後処理に手間がかかるのが欠点です。