日テレさん、BNNにおわびのFAXを送ってきたそうな。
気を使っていただいてかえって恐縮です。>日テレ(制作会社かな)の人
『恋する水門』って、使い方に注意しないとはずすなあ。さっき風呂入ってて気がついたのだけど。
工場とかダムとかって、何て言うか、栄養ドリンクみたいな使い方できるじゃないですか。見てて元気出るようなところがある。それに対して水門って、見てて元気が湧いてくるようなものじゃないんだよね。むしろ鎮静剤とか、睡眠導入剤の類に近い。
『恋する水門』について、読者の方がblogなどに書いてくれているのを読ませてもらってるんだけど、疲れているときに開いてまったりする、みたいな使い方をしてくれている例が、確かに多いような気がする。
以前、ある人に指摘されたのが、つげ義春の世界との関連性。わたしはつげ義春さんの作品をあんまり知らないのだけど、何でも水門が出てくる話があって、世界観の近さを感じるのだそうだ。いつか読んでみなければいけないと思っているうちに10年近くたってしまった。河原で石売ったりする(んでしょ?)ような行為と、河原をさまよって水門にカメラを向け続ける行為って、何か近しい空虚さがあるのかもしれない。
誰にもなぜか疲れたときに読みたくなる漫画や写真集ってのがあるでしょ。わたしの場合は、ますむらひろしのアタゴオル系作品がそれに当たるんだけど。
あ、そういや帯にちゃんと注意書きがあるじゃないですか(笑)。『恋する水門』は癒し効果を狙ってお使いください。ダムや工場のように、にぎやかに盛り上がったりはしませんよ。


佐藤淳一【カワウソ写真家】 [著者情報] 実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』(2007年/BNN新社)、『ドボク・サミット』(共著/2009年/武蔵野美術大学出版局)、『カワウソ』(2010年/東京書籍)他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』(2006年/Gallery Maki)、『アートみやぎ2007』(2007年/宮城県美術館)、『カワウソおもろいねん!』(2013年/海遊館)、『大都会の野生カワウソ』(2018年/埼玉こども動物自然公園)他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』(2008年/テレビ朝日)、『出没!アド街ック天国』(2012年/テレビ東京)等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。
