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	<title>思案 pondering | Das Otterhaus</title>
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	<description>【カワウソ舎】来し方二十有余年、あと何回カワウソ撮れるかな</description>
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		<title>カワウソがペットとして向いていない6つの理由</title>
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		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 07 Jul 2017 04:37:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[カワウソ]]></category>
		<category><![CDATA[*お知らせ・ご報告]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
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					<description><![CDATA[写真はシンガポールの街中に出没する野生のビロードカワウソ。2016年7月撮影。 本日（2017年7月7日）から開催されている「カワウソほんと展」という企画展に写真を展示しています。 この展覧会、ペットとしてのカワウソを推 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-12934" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2017/1d37db82.jpg" alt="シンガポールの街中の川に現れた野生のビロードカワウソが、水面上に顔を出して大きな魚を食べている" width="600" height="600" title="カワウソがペットとして向いていない6つの理由 3" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2017/1d37db82.jpg 600w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2017/1d37db82-300x300.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2017/1d37db82-150x150.jpg 150w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /><br />
写真はシンガポールの街中に出没する野生のビロードカワウソ。2016年7月撮影。</p>
<p>本日（2017年7月7日）から開催されている<a rel="noopener" target="_blank" title="" href="http://tgs.jp.net/event/kawausohonto">「カワウソほんと展」</a>という企画展に写真を展示しています。</p>
<p>この展覧会、ペットとしてのカワウソを推す趣旨であったので、打診があったとき、まず断りました。以前からここをお読みのみなさんはご承知の通り、わたしも今まで一貫してカワウソのペット化反対の立場をとってきてますから、そんな場に自分の写真を展示することなど考えられません。</p>
<p>しかし、いやちょっと待てよ、と思ったわけです。</p>
<p>もし、ペット化したカワウソの写真を見にお客さんが多数、集まるのだとしたら、その場で「なぜカワウソのペット化は問題があるのか」を知ってもらうことには十分、意味があるのではないか。またそのためにも、ペットの対極にある野生のカワウソの姿を見てもらう必要があるし。</p>
<p>うっかりすると、楽しく盛り上がっているパーティ会場に爆弾を投げ込むテロリストみたいな役回りになるかもしれません。しかし誰かがその役を引き受けなければならない。他の出展者にはそういう立場の人はいないそうなので、これはわたしがやるしかない、と判断しました。もともと直前の打診だったことや、わたしがこの時期忙しくしていて最初のコンタクトを無視し続けたため、出展を決めた段階では準備のための時間がほとんどありませんでした。すでに宣伝用の文言（カワウソは簡単に飼える、的な）なども決まっている状態で、そこへ後から入り込んでいくのはかなり無謀なことです。こういう場合、普通は止めとくんでしょうね。</p>
<p>このようなイベントを無視したり、訳知り顔で外側から野次馬的な批判をするだけでは、価値観の違いがこれからも開いていく一方でしょう。誤解されるリスクを冒してでも、この場に入り込んで、カワウソをまだよく知らない多くの人たちに、情報や意見を知ってもらうことを優先したいと思いました。</p>
<p>さて今回、広く知ってもらいたいことは、大きく分けて次の2点です。</p>
<p><b>・なぜカワウソをペットにすることが問題なのか</b><br />
（密猟密輸の原因となるから）</p>
<p><b>・カワウソはペット用の動物として向いていないということ</b><br />
（飼うには相当の覚悟と設備が必要）</p>
<p>以下の情報は会場にもパネルで掲示してもらいましたが、このブログにも載せておきます。何のために今も日本向けのカワウソの密輸が行われているかは、それを求める人々の存在があることで説明がつきます。その需要が食用や毛皮用でないのであれば、ペット用ということになります。</p>
<blockquote><p>【カワウソ界の現状】<br />
・カワウソは全13種。ほぼ世界中（オセアニアや南極、マダガスカルなどを除く）に分布。</p>
<p>・日本ではニホンカワウソの絶滅が話題としては知られているが、動物園や水族館などでよく見られるのはカワウソ13種のうちで最小の種であるコツメカワウソ（Asian Small-clawed Otter）であり、ペットとして扱われているのもこの種。</p>
<p>・コツメカワウソの生息地は東南アジア～南アジア。野生動物の保全状況を示すIUCNレッドリストでは、VU（危急＝絶滅危惧種カテゴリーのうちで上から3番目の）ランク。</p>
<p>・小型で扱いやすいため、毛皮だけでなく野生捕獲個体が生息地の市場等に出回ることがある。</p>
<p>・CITES Appendix II（ワシントン条約附属書II）掲載種に指定されている。これにより商業目的の取引は可能とはなっているが、輸出国政府の発行する輸出許可書等が必要となる。しかし、現在では商用で輸出許可証を出す政府はない。</p>
<p>・したがって、近年日本国内に持ち込まれているコツメカワウソの多くは密輸によるものである可能性が高い。ときおり税関で発見され報道されるのはあくまで失敗例であり、その裏で成功している密輸取引による個体の総数は全く把握できていない。</p>
<p>・これまで生息地での学術的な調査研究は、他の地域のカワウソ種に比べて十分に行われてこなかった。レッドリスト危急種とされるが、生息地の環境破壊は今も進行中であり、これから絶滅危惧のランクが上がる可能性が高い。</p>
<p>・国内の動物園水族館では血統管理が行われているが、遺伝子の多様性維持のため計画的に海外の飼育施設との間で個体交換が行われているような段階ではない。また余剰個体を動物商経由でペットショップに流出させるような問題が起きているのも事実。</p></blockquote>
<blockquote><p>【コツメカワウソはペットに向いているのだろうか？】<br />
・生息地では、ビロードカワウソとともに、漁のサポートをさせるために個人が飼育している例はある。</p>
<p>・ある水族館のベテラントレーナーの方から聞いた、<b>カワウソがペットとして向いていない6つの理由</b>。</p>
<p><b>1. 何か食べようとした時に離すのが難しい<br />
2. 叱ると攻撃的になるのでほめるしかない<br />
3. 噛まれると頭を振るのでかなり痛い<br />
4. 大量の運動をこなさないと悪癖が出る<br />
5. 鳴き声が意外に大きい<br />
6. 誤飲が多い</b></p>
<p>・十分な運動量の確保や、特に単独飼育の場合は長時間の密着的なケアが必要であるなど、同サイズの犬や猫よりも手はかかる。たまたま飼育が楽であった個体の特性が、コツメカワウソという種の全体の特性と誤解されないような配慮は必要。</p></blockquote>
<blockquote><p>【まとめ】<br />
・コツメカワウソの生息地での野生個体の捕獲、密輸、不適切な環境での流通と飼育は、動物福祉の観点から考えて、大きな問題がある。</p></blockquote>
<p>以上がパネルの内容です。</p>
<p>さて、今回の企画展は物販を主とするものらしいので、一応わたしもプリントに値段を付けさせていただいております。怒られそうな金額かもしれませんが、実はぜひ売りたいと思って付けた金額ではありません。わざわざ地球の反対側まで行って野生のカワウソを撮ってくるには、写真1枚当たりこのぐらいのコストはかかってますよ、ということで算出した結果です。そのへんの苦労をアピールする機会がなかなかないので、事情をご理解いただければうれしいです。</p>
<p>ちなみに展示写真はブラジルのオオカワウソ2点と、シンガポールのビロードカワウソ7点で、すべてB1判よりひとまわりでかい、大判プリントです。すでにブログやFlickrで発表しているショットではありますが、ノートリミングの大判プリントで間近に見ていただくと妙な迫力と臨場感があると思います。もっともわたしの撮影がすごいんじゃなくて、野生のカワウソがすごいんですけどね。</p>
<p>入場料がかかる展示会場で、物販が主ということもあって混雑時には入場制限もあるそうです。それでも、もし、見に行っていただいた方がいらっしゃいましたら、あらかじめお礼を申し上げておきたいと思います。ありがとうございます。</p>
<p>【2026.04.07 追記】コツメカワウソは2019年からCITES Appendix I に移行しています。つまり商業取引は禁止。https://cites.org/sites/default/files/eng/cop/18/prop/060319/E-CoP18-Prop-06.pdf</p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="カワウソがペットとして向いていない6つの理由 4"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>近況、というか動物園の展示と景観について考えていること</title>
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		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 04 Aug 2014 12:00:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[哺乳類・鳥類]]></category>
		<category><![CDATA[*お知らせ・ご報告]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
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					<description><![CDATA[去年（2013年）はカワウソ写真展を3つも（ズーラシア展、プルプル展、海遊館展）やらせていただいて、それはもう大変な1年だったのだが、その後、佐藤は何もしてないんじゃないか、と勘ぐられるほどおとなしくしているので、ちょっ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-9976" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2014/9f3f2814.jpg" alt="真夏の千葉市動物公園、木蔭の緑の光の中、コツメカワウソの家族が水際で休憩している" width="600" height="600" title="近況、というか動物園の展示と景観について考えていること 8" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2014/9f3f2814.jpg 600w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2014/9f3f2814-300x300.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2014/9f3f2814-150x150.jpg 150w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></p>
<p>去年（2013年）はカワウソ写真展を3つも（<a target="_blank" title="" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52053113.html">ズーラシア展</a>、<a target="_blank" title="" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52067754.html">プルプル展</a>、<a target="_blank" title="" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52072194.html">海遊館展</a>）やらせていただいて、それはもう大変な1年だったのだが、その後、佐藤は何もしてないんじゃないか、と勘ぐられるほどおとなしくしているので、ちょっといまの状態について書いておきたいと思う。</p>
<p><b>【その1・コツメカワウソの展示に関して】</b></p>
<p>実は、今年（2014年）の2月15日（土）に多摩動物公園で『カワウソ講演会 &#8211; コツメカワウソのこれから』なる講演会で、「来園者の視点から見たコツメカワウソの飼育展示」と題してお話をさせていただく予定だった。これはわたしがこの約4年間の間に訪ね歩いた、日本の動物園水族館におけるコツメカワウソの飼育展示を分析、その傾向・特徴を抽出し、今後のコツメ展示の可能性について来園者／写真家の立場からちょっとした提言のようなものを行う、という画期的なものになるはずだった。なぜ画期的かというと、そんなしちめんどくさいことをした人が今までいなかったからです。</p>
<p>ここでいう「写真家の立場」とはどういうものか、については以前↓書きました。</p>
<p><a target="_blank" title="" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52054182.html">Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | わたしがカワウソに対してできることと、その限界</a></p>
<p>しかし、2月15日の天気ってみなさん、覚えてますか？　そうです。あの2週連続で関東に大雪が降った土曜日です。みごとに中止になりましたよカワウソ講演会。したがって、この時点で世に問うはずだったわたしのコツメ展示分析、めでたくお蔵入りになってしまいました。</p>
<p>その後、3月に福岡市動物園でカワウソフレンズ主催の講演会を行いましたが、これは佐々木浩先生のタイ・マレーシアにおけるコツメを含む4種カワウソの糞DNA分析のお話をうかがうのが主な目的だったので、わたしは司会をさせていただいただけ。</p>
<p><a target="_blank" title="" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52097647.html">Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 第2回カワウソ講座、終わりました</a></p>
<p>しかし、たまたまその打ち合わせの際に、佐々木先生からIUCN OSG（国際自然保護連合カワウソ専門家グループ）のInternational Otter Congress （国際カワウソ会議）が今年、ブラジルで行われることをお聞きしてしまった。以前から気になってた国際カワウソ会議ですが、別に生物学者じゃない人間も参加しているよ、という佐々木先生のお言葉に勇気を得て、ほぼ即決で参加することにしてしまう。</p>
<p><a rel="noopener" target="_blank" title="" href="https://www.otterspecialistgroup.org/2014-12th-international-otter-congress/">XII International Otter Congress of the IUCN OSG in Rio de Janeiro, Brazil</a></p>
<p>さてその国際カワウソ会議、正式には学会ではないのですが、運営はがっつり学会スタイルです。つまり単に行くだけではあまり意味がなく、何かを発表しなければならない。大学という場に身を置きながら、わたしはこれまで実技系・制作系という自覚があったため、学会活動なんてものからはこの10年以上、距離を置いてきました。それがまさか今になって学会発表を（しかもそれほど得意でもない英語で）する羽目になろうとは思わなかった。</p>
<p>別に写真展示でもいいよ、という話もあったのだけど、カワウソ専門の野生生物学者が仰山集まる場で飼育個体の写真を出したところでな～んのインパクトもなかろう、という自主的判断で、小規模ながら研究発表のスタイルで参加することにした。日本の動物園水族館にはこれほど高密度に（飼育環境における個体密度ではなく、飼育施設の地域分布としての密度ね）コツメカワウソが飼育されている、ということは外国ではほとんど知られていないようなので、まずはその現状を世界のカワウソ界にちょっとでも知っていただくことができればよかろう、と。</p>
<p>そこで、ちょうどその大雪でお蔵入りになってた多摩での講演内容をインターナショナル仕様に改造し、「Exhibits of Asian small-clawed otter at zoos and aquariums in Japan」という少々あやしげな研究ができあがった。この発表に対する反応によって、これからわたしは何をどう動かしたらいいか、少しは見えてくるかと思われる（というか、そうなればよいなあ）。少なくとも日本の動物園水族館におけるカワウソの飼育展示が、国際的なフレームの中にとらえられるようにするには何をどう動かしたらいいのか、ヒントをつかみたい。なにしろ自分は飼育展示の当事者ではなく、何かを動かすにしてもそれは動物園水族館業界の外部から操作しなければいけないわけで、それを余計なことと思われないだけのロジックと立場みたいなものは、確保しなければいけないだろう。そしてそれは、かなり難しい。</p>
<p>国際カワウソ会議はいよいよ来週、8月11日からリオデジャネイロで。うーん、これってどうにかなるんだろうか（笑）。いまからドキドキものである。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2014/7834921b.jpg" alt="140804_02" width="600" height="600" border="0" hspace="5" title="近況、というか動物園の展示と景観について考えていること 9"></p>
<p><b>【その2・動物園の展示景観に関して】</b></p>
<p>このブログをPCでお読みいただいている方はお気付きと思うが、今年（2014年）の初めから「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://otterhaus.tumblr.com/">Zoological Landscape</a>」というタイトルで写真だけのブログ（tumblr）を始めている。追加される写真の大きさは960ピクセル（ちょっと大きめ、ってことです）の横位置のみで、大きな画面で見ても動物が小さくぽちっと見えるだけの、よくわからない写真と思われているにちがいない。特にスマホでご覧の方には、日によっては本当に何が何だかわからない写真だろう。シリーズの趣旨としても「How we keep and watch wild animals in zoos and aquariums.」と出してあるだけで、今まで何も詳しい説明をしてこなかった。始めてから7か月たった。ぜんぜん飽きてないので、これはわたし的にはいよいよ本物だ。だったらそろそろ何を考えてこんな写真撮ってるのか、明らかにしておいたほうがよさそうだ。</p>
<p>わたしがカワウソやらキリンやらの写真を撮るようになる前、水門などの土木構造物を撮っていたことはご存知の方も多いと思う。今でもドボク時代の知人に会うと、何で動物撮ってんだ、とか、早く帰ってこい、とか言われる。これでは裏切り者、というか転向者である（笑）。わたしとしてはもちろん、裏切っても転向してもおらず、脳みそのなかではちゃんと連続した営為になっている。しかし外から見たら完全に切れているんだろうな、やっぱり。そのミッシングリンクをつなぐのが、「Zoological Landscape」なのかもしれない。</p>
<p>わたしが5年前（2009年）、『ドボク・サミット』という共著の本の中で論じたことの主要部分は、景観における土木構造物の新たな役割であった。現代のランドスケープデザインの価値観の中では、人工構造物はまず隠す要素であり、特に水門に限って言えば形状や色など、すべて目立たぬように処理するのがよろしいとされてきた。しかし、わたしはそれに異を唱えた。目立ってもいい、いやもっと目立ってくれい、と言っちゃったのである。河川のコンクリ三面貼りはやめて多自然工法にしてほしいけど、水門は隠さないでほしい、と。</p>
<p>何で目立った方がいいのか。それは水門が危険な存在だからである。もっと正確に言うと、水門が必要とされる土地は水害を被る高い可能性を持ったリスキーな土地だから、である。土地のリスクについてはわたしが云々するまでもないだろう。東日本大震災の津波被害や昨今の豪雨被害を目の当たりにしたとき、昔の被害を忘れていた、という感慨が漏れ聞こえてくることからも、そもそも人は土地の潜在リスクというものを忘れがちな存在であることは明らかだ。忘れないために、目立つという機能をそのためにこそ使うということ（立派な防潮堤があったがために避難が遅れた、という例もないわけではないが、それはまた人間心理の別の側面の発露かと思われる）。</p>
<p>話が大きくなってしまった。動物園の展示景観の問題に戻します。</p>
<p>その後、一見したときの方向性はかなり違うものの、動物園の展示景観においても同じ問題（人工物を隠すかどうか問題）があることを知ることになった。一方に動物展示において人工物を徹底的に隠し、動物と観覧者を風景に浸し込むランドスケープ・イマージョンというアメリカ生まれの手法。また一方に動物の行動を引き出すため人工物を使うことをいとわず、しかもそれをむき出しのまま提示する行動展示という日本生まれの手法。このふたつを極として、現代の動物園展示はそれぞれその中間のどこかにマッピングされると見ることもできる。</p>
<p>わたしが写真家として一貫して（意識せずとも）考えてきた問題は、景観における人工物の存在（価値／意義）であった。実はこの意識は何をモチーフに撮っていても、風景として扱っている限り、かならず通底している。社会資本をそのまま撮ったものがドボク写真だったわけだが、動物園展示という限定的な場では、この問題はわかりやすく二極モデル化されていたことは面白い。</p>
<p>ところで考えてみると、動物園自体もひとつの社会資本であり、その中で実現されている景観モデルというのは、それを所有する社会に属する市民の景観意識を何らかの形で反映してしまっているのではないだろうか。以前からわたしは動物園もドボクだ、とか言っていたのは、そのあたりのニュアンスをこなれない表現で言っていたものと思われる。</p>
<p>そう考えてみると、動物園の景観を撮ることになったのは、わたしにとってかなり必然的な流れだったと言える。</p>
<p>長くなったので、このへんにしておきます。</p>
<p>というわけで、この先わたしは動物園（水族館も）の展示景観を撮っていくことになります。そして、そのあたりのお話をさせていただける機会をいただきました。</p>
<p>大人の動物園 | 仙台市　<span style="font-size: 12px; color: #808080;">→[Broken Link : http://www.city.sendai.jp/yagiyama/1214530_2444.html]</span></p>
<p>仙台市八木山動物公園のセミナー「大人の動物園」全5回のうち、2015年の2月21日に第3回目の講師として呼んでいただきました。「風景発見！引いて撮ると見えてくる新たな動物園」というタイトルにしてもらいました。5回連続の半年間のセミナーの1回分なので、わたしの回だけの参加、というのは想定されていないのですが、もし機会が一致した方はどうか聞きに来てください。</p>
<p>【2026.05.20 加筆修正】</p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="近況、というか動物園の展示と景観について考えていること 10"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>わたしがカワウソに対してできることと、その限界</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52054182.html</link>
					<comments>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52054182.html#comments</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 28 Feb 2013 17:25:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[カワウソ]]></category>
		<category><![CDATA[*カワウソ応用]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
		<category><![CDATA[カワウソ講座]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52054182.html</guid>

					<description><![CDATA[今回は、あえて写真なしで書いてみよう。 先日のカワウソ講座の後、熊谷さとしさんとブログ上で何度かやりとりをさせてもらった。まずその話の流れを踏まえてほしいので、3記事分、リンクしておくね。ちゃんとコメント部分まではしょら [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/964eb681.jpg" width="480" height="480" border="0" alt="OtterSeal480" hspace="5" class="pict" title="わたしがカワウソに対してできることと、その限界 13"></p>
<p>今回は、あえて写真なしで書いてみよう。</p>
<p>先日のカワウソ講座の後、熊谷さとしさんとブログ上で何度かやりとりをさせてもらった。まずその話の流れを踏まえてほしいので、3記事分、リンクしておくね。ちゃんとコメント部分まではしょらず読むように。コメントのとこが大事なのだ。</p>
<p>
<a rel="noopener" target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/kumagai_satoshi219/archives/52063326.html" title="">熊谷さとしのフィールドニュース！！:市川動植物園コツメカワウソ講演会</a></p>
<p><a rel="noopener" target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/kumagai_satoshi219/archives/52063421.html" title="">熊谷さとしのフィールドニュース！！:贔屓の引き倒し</a></p>
<p><a rel="noopener" target="_blank" href="http://blog.livedoor.jp/kumagai_satoshi219/archives/52063677.html" title="">熊谷さとしのフィールドニュース！！:コツメカワウソ追記</a></p>
<p>
前回の記事にわたしが1本目へのリンクを追記したため、ここの読者の方の中にもすでに一部を読まれた方もいらっしゃることだろう。くまがいさんのブログを初めて読まれた方は、ちょっとびっくりしたかもしれんなあｗ。しかしああいう物言いは、実はくまがいさんの「スタイル」なのであって、表層のレトリックに惑わされず、その奥にある彼の真意こそを読み取らねばならない。</p>
<p>実は3本目でわかりやすく書いてくれているので、結論はもうはっきりしてるんだよね。コツメカワウソはかわいいので、このままではエリマキトカゲやアライグマの二の舞いになるのではないか、ということを心配されているわけだ。</p>
<p>現実に、日本（のペットショップか）向けに密輸された個体が日本の空港で発見されたり、あるいは現地で摘発されたり、という話がしばしばある。しばしばある、っていうそれらは失敗例なのであって、件数的にはもう、氷山の一角だろう。つまり成功している密輸がかなりあると見なければならない。要するに、</p>
<p>
テレビ等でコツメが紹介されて人気が出る<br />
　↓<br />
ペットとして飼いたい人間が増える<br />
　↓<br />
売れる動物とみなされて扱う業者が増えるが、国内ブリーディングが確立している愛玩動物ではないし、CITESのAppendix II（俗に言うワシントン条約の付属書II）だから実は商業取引は可能だが、今どき原産国の輸出許可なんか出ない<br />
　↓<br />
密猟～密輸</p>
<p>
というよろしくない回路が出来上がっているので、密猟～密輸を止めるためには、カワウソをペットとしてほしい、という願望が形成される根源の部分を何とかしなければいけない、というロジックが成り立つ。たとえば<a rel="noopener" target="_blank" href="http://kawausosu.com/" title="">カワウソス</a>さんという方が以前からネット上で「カワウソはペットではない」由のキャンペーン的な活動をされていたりするけど、まあたしかにそういう心情的に訴えるような持って行き方もあるだろう。</p>
<p>そしてこの件に対して、われらがくまがいさんは「ノーテンキなファン」を相手にする困難さを説いていらっしゃるわけだ。30年の経験上、そういう層を相手にするのはあきらめた、という彼の言葉の重さを一度は受け止める必要はある。</p>
<p>
・・・</p>
<p>
ではそれで、わたしはどうするのか。</p>
<p>まず先日のカワウソ講座で配布した挨拶文を、ここに上げておく。</p>
<p></p>
<blockquote><p>カワウソフレンズという団体は、数年前にとある動物園の行事で、わたしたちが展示販売ブースを出すためにその場で作った「コツメフレンズ」というグループが元になっています。この経緯が示す通り、基本的にはコツメカワウソに対する興味を持つ何人かがゆるく集まって活動をしてきたのですが、このたびいよいよ、本格的な講座を催すところまで来てしまいました。これにはわけがあります。ニホンカワウソをはじめとするLutra属カワウソは古くからよく研究の対象となり、文献や論文がたくさん書かれているのに対し、われわれが日本の動物園・水族館で親しんでいるコツメカワウソは、これまでほとんどと言っていいほど、研究や調査がなされていません。この不均衡な状態にはさまざまな理由があるようですが、とても心配なことです。カワウソフレンズの目下の課題は、まずコツメカワウソのことをもっと知り、そしてもっと考える、ということにあるのです。</p></blockquote>
<p>
「もっと知り、もっと考える」で止まっている。実に奥ゆかしいではないかｗ。密猟を止めろ！とか、生息地保全のために金を集めよう！とか、そういう具体性を伴うアクションは一切、書かれていないのだからね。それ何で？と思われるかもしれない。</p>
<p>まず、わたしの基本的な立場が、野生動物保護活動家ではなく、写真家であるということがある。写真家は、写真家の仕事を踏み外したところで、ろくなことにはならないだろうと思ってる。もちろん、今からどんなに努力したところで、クラウス・ロイター（ドイツのカワウソセンターを設立したひと・故人）やポール・ヨークソン（IOSFを運営するひと）といった人たちのような、専門的なカワウソ保護の仕事ができるわけもない。いや、このふたりはちょっと例としては高級すぎか。</p>
<p>わたしが写真家としてこれまで活動してきた中で、基本中の基本として据えている東松照明（写真家・故人）の言葉がある。写真家は見ることがすべてだ云々（いま、手元に本がないので正確に参照できないごめん・・・）というものだけど、これはものすごく的確だ。写真家の仕事は、見ること（だけ）なのである。</p>
<p>もちろん、見ただけではな～んにもしたことにならんので、それを静止画像に定着して、世間に公表するところまでがその具体的な仕事になるわけだけど。それで、写真家の根源的な使命ってのは「今まで見たことのないイメージを作りだすこと」なんだ。美しい写真とか、感動する写真とか、そんなのはもう、まったくどうでもよい。写真装置の進化と結託して、今までになかったイメージを産出すること。それこそが写真家の仕事である。それがカワウソとどんな関係があるのかって？　それがあるんだよ～！大ありだ。</p>
<p>どうしてここ10年ぐらいで、コツメカワウソの人気が出てきたのか。その大きな理由のひとつに、コツメの写真がちゃんと撮れるようになった、ということがあるはず。前にもどこかで書いたけど、カメラがフィルムからデジタルになってどんどん進化するうち、とりわけ高感度域での撮影可能性が著しく向上した。すると薄暗いところで高速で動き回る小さな動物、の撮影が可能になった。この進化の方向性がまさにコツメカワウソの姿をとらえるための要件と一致してしまったのだと、わたしは考えている。フィルム時代でははっきりととらえられなかった仕草や表情が、デジタルになってありありと、イメージ化できるようになった。</p>
<p>写真というのは、装置と撮影者の共犯関係、いや、べつに犯罪じゃないので共犯ってことはないんだけど、何と言うかコツメカワウソのクリアな画像が出回るようになった責任の何千分の一かは、わたしにもあるってことなのだ。だから自分の産出したコツメイメージが、もしさっき書いた密輸回路にちょっとでも加担するようなことになるとすれば、それを減ずるために、何かをしなければならない。さっき写真家は見るだけ、と書いたが、無責任であっていいという意味ではない。それは一言で言うと、かわいい画像を産出することに対する罪滅ぼし、ということになってしまうんだろうか。われながらずいぶん、びっくりする結論になったもんだと思う。</p>
<p>長くなってしまったので、そろそろまとめる。</p>
<p>もしわたしが活動家体質であれば、声高に保護の活動を始めたんだと思う。でも残念ながらそうじゃない。だから直接的なアクションには、はじめから限界があることを認める。だから、まずは「情報が流れる場」を作って行こうと思っている。くまがいさんの言う「ノーテンキなファン」を多少なりとも減らすことは、メディアの性質がかつてとは違う今だったら、ひょっとすると可能かもしれないからね。</p>
<p>というわけで、これを読まれたみなさん、わたしに、いやカワウソフレンズに協力してほしい。<b>今回、カワウソ講座で見知ったことを、なるべく多くの人に伝えてほしい</b>のだ。撮影禁止にしといて今さら何言ってんだｗ、と思われるかもしれないが、何もボルネオのどこにコツメのフン場がどれだけの密度で存在して・・・みたいな具体的な話を伝えてほしいわけじゃない。コツメカワウソって実は生態があまり知られてなくて、もっと研究が必要な動物なんだってことは、みなさん納得してもらえたと思うので、その記憶を、そして感じたことを、どんどん話してほしい！</p>
<p></p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="わたしがカワウソに対してできることと、その限界 14"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/52051452.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 08 Feb 2013 01:44:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[哺乳類・鳥類]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
		<category><![CDATA[アジアゾウ]]></category>
		<category><![CDATA[アフリカゾウ]]></category>
		<category><![CDATA[キボシイワハイラックス]]></category>
		<category><![CDATA[ドイツ]]></category>
		<category><![CDATA[ベルリン動物公園]]></category>
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					<description><![CDATA[[ Asian elephant and African elephant at Tierpark Berlin. Beside the elephant ground, I found the memorial ben [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>[ Asian elephant and African elephant at <a rel="noopener" target="_blank" title="" href="http://www.tierpark-berlin.de/tierpark.html">Tierpark Berlin</a>. Beside the elephant ground, I found the memorial bench of Wulf Olm or famous photographer in Germany. ]</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-8211" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/8555428f.jpg" alt="ベルリン動物公園のアジアゾウベビーが丸太で遊んでいる。家族が見守る" width="600" height="600" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 44" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/8555428f.jpg 600w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/8555428f-300x300.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/8555428f-150x150.jpg 150w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /><br />
アジアゾウの、ちびゾウ。<a rel="noopener" target="_blank" title="" href="http://www.tierpark-berlin.de/tierpark.html">ベルリン動物公園（Tierpark Berlin）</a>。2012年8月撮影。</p>
<p>ゾウ放飼場の前に、メモリアルベンチが置いてあるのですが、その中のひとつを何気なく読んでみると、写真家さんのものだったので、撮っておいた。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/9b318342.jpg" alt="130207_17" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 45"></p>
<blockquote>
<p style="text-align: center;">ヴルフ・オルム<br />
1942.7.16 &#8211; 2007.4.15<br />
ベルリンの動物写真家<br />
感謝の思いを込めて</p>
</blockquote>
<p>帰ってから調べてみると、ヴルフ・オルムさんは東ドイツで屈指のスポーツカメラマンだった人で、東西ドイツ統一後はどういうわけだか動物写真に転向したらしい。ベルリン動物公園を撮った写真集が出ている。</p>
<p>東京都の動物園でも「思い出ベンチ」という名前で、20万円ほど出すと記念プレート付きのベンチを置いてくれるようになっているようなのだけど、日本の場合、ベンチがボロくなったら撤去ね、みたいなところがあるので、自分が死んでもやってもらおうという気にならない。確証はないけど、ドイツの場合はそう簡単に撤去されないんじゃないか、という感じがする。</p>
<p>ベルリンのこのベンチは、もうすでに何度かペンキを塗り重ねられているように見えるんだけど、東京のそれはペンキを塗って長持ちさせる素材・作りにはなっていないのである。これはもう文化の違いというより、まず根本的な気候の違い（温度変化と高湿度）によるものが大きいので仕方がない。日本の気候では、定期的にペンキを塗っても木材が朽ち果てるスピードがとっても早いからね。</p>
<p>で、この思い出ベンチに座って目の前に広がる景色は、こうだ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/efd52ef7.jpg" alt="130207_02" width="600" height="400" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 46"><br />
わー！ゾウさんがいっぱいいるなあ、という段階でもうこの景色に負けているわけだが、ちびゾウが2頭もいる、ってところでもう完全に惨敗である。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/3177ccf1.jpg" alt="130207_03" width="480" height="600" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 47"><br />
ドイツの動物園ではどこでも誇らしげに繁殖しました！っていうプレートが掲げられているのだけど、ベルリン動物公園のアジアゾウ、今年（2012年撮影です）だけで5月に2頭も、生まれてるじゃない。おいおい。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/68d59289.jpg" alt="130207_04" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 48"><br />
お母さんも毛深いなｗ</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/c793272e.jpg" alt="130207_05" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 49"><br />
♪</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/c9d5ad03.jpg" alt="130207_06" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 50"><br />
♪</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/ca6cad5b.jpg" alt="130207_07" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 51"><br />
んもう、言葉が出ませんっ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/42d28d58.jpg" alt="130207_08" width="480" height="600" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 52"><br />
真正面ちびゾウ！</p>
<p>・・・</p>
<p>さて、必要以上に広大なベルリン動物公園ですが（ベルリン動物園 Zoo Berlin とベルリン動物公園 Tierpark Berlin の違いなど、その手の話はいずれ書きます）、ゾウさんはアジアゾウだけではありません。つまり今、ご覧いただいたのは全体の半分でした。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/cee8b97f.jpg" alt="130207_09" width="600" height="400" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 53"><br />
ここからは隣のアフリカゾウの放飼場になりますけど、覚悟はいいですね？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/4900416e.jpg" alt="130207_10" width="480" height="600" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 54"><br />
これは、若ゾウ？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/13ab9a72.jpg" alt="130207_11" width="600" height="400" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 55"><br />
のようですね。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/4e389cd4.jpg" alt="130207_12" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 56"><br />
プレートには2006年と2007年に生まれてるとあるんだけど、もうちょっと若いような。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/bf85c1d1.jpg" alt="130207_13" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 57"><br />
ちゃんと調べとかないといかんなあ。もう完全に気合い負けしてるから、こっちも頭がぼーっとしてたんだよなあ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/d7d25d38.jpg" alt="130207_14" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 58"><br />
こっちは明らかにちびゾウ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/ec48a9e5.jpg" alt="130207_15" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 59"><br />
ちびゾウ給油中。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/b0aeca2f.jpg" alt="130207_16" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 60"><br />
♪</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/311bd67b.jpg" alt="130207_18" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 61"><br />
♪</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/2dadc6f8.jpg" alt="130207_19" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 62"><br />
もはやぼーっと見てるだけです。脳みそがお腹いっぱいになっています。一体どうするとこんなにいっぱい繁殖させることができるのか、さっぱりわかりません。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/0f9db434.jpg" alt="130207_20" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 63"><br />
さて、ゾウの隣にはお仲間のハイラックスの展示があるのが定番ですが、ここのハイラックスはキボシイワハイラックス（Yellow-spotted rock hyrax）。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/02a32d86.jpg" alt="130207_21" width="600" height="480" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 64"><br />
おなじみのケープハイラックスとあまり変わりのない顔。毛の色は違うかも。以上、適当な観察で申し訳ない。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="pict" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2013/37c8f631.jpg" alt="130207_22" width="480" height="600" border="0" hspace="5" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 65"><br />
ドイツの街角でよく見るポスター貼り用の柱に、素朴なポスター。このポスター、おみやげに売ってくれればいいのに。</p>
<p>想定の10倍ぐらい広かったベルリン動物公園、カワウソがいないので一番最後になりました。これから何回かに分けてアップします。</p>
<p>【2026.04.13 加筆修正とタイトル変更】旧タイトル：ゾウさんと思い出ベンチ・ベルリン動物公園</p>
<p>●ヴルフ・オルムがベルリン動物公園を撮った写真集 Tierisch</p>

<a rel="noopener" target="_blank" href="https://amzn.to/4sqZJ9v" title="Tierisch: Impressionen aus dem Berliner Tierpark und Zoo. Mit einem Vorwort von Alexander Osang" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/ab3d9d9b681ee8fc647c180a4d8c9be6.jpg" alt="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 photo 6" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 66"></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">Tierisch: Impressionen aus dem Berliner Tierpark und Zoo. Mit einem Vorwort von Alexander Osang</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">Tierisch: Impressionen aus dem Berliner Tierpark und Zoo. Mit einem Vorwort von Alexander Osang</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://www.amazon.co.jp/dp/3861534282/ref=as_li_ss_tl" alt="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 photo 7" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 67"></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">www.amazon.co.jp</div></div></div></div></a>
<p>●ベルリンのふたつの動物園に関して日本語で読める最も詳しい本といったらこれ、2018年刊</p>

<a rel="noopener" target="_blank" href="https://amzn.to/4tNgMUv" title="東西ベルリン動物園大戦争" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/5a0687bbe7a434456166c8de7f51e77e.jpg" alt="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 photo 8" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 68"></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">東西ベルリン動物園大戦争</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">冷戦時代、壁で分断されたベルリンにあった2つの動物園では、東西の威信をかけて競争が激化していた。ゾウや珍しい動物の数を競い合い、シュタージ(東の秘密警察)がお金を集めてメガネグマを買ったかと思えば、西のシュミットはパンダを入れるために画策す...</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://www.amazon.co.jp/dp/4484181088/ref=as_li_ss_tl" alt="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 photo 9" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 69"></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">www.amazon.co.jp</div></div></div></div></a>
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<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="ヴルフ・オルムの思い出ベンチ・ベルリン動物公園 72"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>がんばってゼロになる仕事が評価されるためには</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/51700356.html</link>
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		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 02 Sep 2009 02:57:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[水門とか運河とか]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
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					<description><![CDATA[何日か前（2009年8月31日）の日経の夕刊社会面に載ってた記事、脱官僚を掲げる民主党政権についての各省の反応という話の中で、国交省河川局幹部の人が、「・・・民主党は治水事業に詳しくない議員も多く、むちゃを言われないか」 [&#8230;]]]></description>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2009/09/090902_01-1024x683.jpg" alt="がんばってゼロになる仕事が評価されるためには photo 12" class="wp-image-17537" title="がんばってゼロになる仕事が評価されるためには 74" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2009/09/090902_01-1024x683.jpg 1024w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2009/09/090902_01-300x200.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2009/09/090902_01-768x512.jpg 768w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2009/09/090902_01.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">2009.3.21 Shizuoka</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">何日か前（2009年8月31日）の日経の夕刊社会面に載ってた記事、脱官僚を掲げる民主党政権についての各省の反応という話の中で、国交省河川局幹部の人が、「・・・民主党は治水事業に詳しくない議員も多く、むちゃを言われないか」と困惑しているとあった。</p>



<p class="wp-block-paragraph">んもう、そういうことをうっかり言うから、痛くもない腹を探られるというか、逆に勘ぐられるんじゃないか、と思ったのだが、考えてみたら今後大変になるぞというのは、今まで自民党議員に対してはさほど苦労なく予算が通っていた、とも取れるので、語るに落ちているとも言える。なにより国民が選んでしまった人たちが治水に詳しくないと言うことは、国民の大多数が治水に関心がないということであって、それって今までぜんぜん「説明」が足りてないってことじゃないか、という結論以外にはどこにも到達しない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">わたしなどに偉そうに言われて迷惑かもしれないが、治水事業というのは、がんばってゼロになる仕事である。やらなければ大雨がくるたびに水びたし。治水をやってようやく、いつでも乾いた状態（ゼロ）を維持できる。そういう仕事を正当に評価するのって難しい。人は平時（ゼロ）にあって、災害時（マイナス）を忘れてしまうからだ。あのダムが、あの水門があったから今回の台風でも水が出なかった、とずっと思い続けることは難しいのだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">治水の仕事をされているみなさんが大きなプライドを持って仕事をされていることについては、常に敬服しているし、あこがれすら感じる。日夜がんばって水を制御しているんだぞ、みたいなことは声高に喧伝するものではない、というような「昭和の男」というか、男は黙って仕事する、みたいな価値観があるのではと思うが、その結果として国民の理解不足という構造を築いてしまったのであれば、昭和なままでいいとは思えない。治水はやらんでいい、とまでは行かないにしても、無駄みたいだからとにかく何でも減らす、みたいな別次元の論理で予算カットされるようになる。というか、すでにそうなりかけているではないか。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><a rel="noopener" target="_blank" href="http://www.kohan-studio.com/fg/">水門サイト</a>を11年前に立ち上げたときに書いた、自分のスタンスというのをひさしぶりに思い返してみた。</p>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow">
<p class="wp-block-paragraph">撮影に際して、水門の技術的あるいは社会的な価値の判断はしないことにしています。すべての水門の存在を無条件で支持するつもりはありませんが、河川行政一般や特定の水門の存在に対して、直接に批判意見を述べ立てるのはおそらく写真家の仕事ではないでしょう（たまには文句言うかもしれませんが）。冷静な思考のための検討材料となるような画像を収集し、広く提示するだけです。あなたがこのページを見て水門に関心を持って、直接あなた自身の目で水門を見に出かけてくれれば、それでいいのです。</p>
</blockquote>



<p class="wp-block-paragraph">何だよ、実はおまえも昭和的じゃんとか言われそうだ。当時は、とにかくまず、何か文句言うなら現場を見てからにしな、ということが言いたかったらしい。まあそれさておき、これを書いた11年前に比べて、河川構造物について、あるいは治水についての世の関心は多少なりとも変化したのだろうかというと、これがよくわからない。そういうものが好きなマニアがいるらしいぞ、ということが知られただけかもしれない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">政権が交代していろいろと風通しがよくなることもあるだろうし、効率の低下で山ほど問題が出てくることも予想される。それ自体は悪いことじゃない。変化が刺激となっていろいろなことが活性化することは歓迎されるべき事態だろう。しかし心配なのは、治水の知識がないけどやたらと声高に騒ぎ立てるのが好きな人たちが、尻馬に乗って再びピントのずれたキャンペーンを起こさないだろうか、ということだ。そういやこのことについても<a rel="noopener" target="_blank" href="http://www.kohan-studio.com/fg/travel/19980910.html">11年前に書いた</a>っけ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">まとめます。治水事業は、もっと広く深く知らせる必要があると思う。だからといって間違っても新聞の一面広告なんて大時代なことはやらないでね。今やったら逆効果どころの騒ぎではないし、だいたい新聞読んでない人も多くなってるし。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これまで一般向けの情報公開・説明コンテンツは子供向けのものが主体であったけど、大人向けも重視することは考えてほしい。そのことに関して言うと、マニアをあなどったらダメですよ。マニアは単なる特殊な嗜好の人たちではなく、価値生成装置、あるいは価値変換装置ともいうべき存在と考えるといいと思う。これってマニアの純粋性を利用せよみたいな、ちょっといやな書き方だけど、あえて書いた。マニアの側も、もちろん単に純粋であるだけではいかんと思う。口に出すにせよ出さないにせよ、マニア（鑑賞者）も立場を自覚し、各自の戦略が必要だと思っている。</p>



<p class="is-style-bottom-margin-5em has-bottom-margin wp-block-paragraph">本当に必要かどうか深いレベルで理解している人が、一人でも増えることこそが重要だよね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">【修正 2026.1.30】「ダンディズム」を「昭和の男」に書き換えました。ダンディズムの意味をちょっと違って認識してたっす。</p>



<p class="wp-block-paragraph">【追記 2026.2.1】画像追加</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="がんばってゼロになる仕事が評価されるためには 75"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>『意識と本質』読み返し</title>
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		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Jun 2007 11:09:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[記憶のための記録]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
		<category><![CDATA[*本とか雑誌とか]]></category>
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					<description><![CDATA[何年かおきに突然、読み返したくなる本があるのだけど、井筒俊彦の『意識と本質』はその最たる存在だ。 岩波文庫版の4刷、1993年6月刊。とするとわたしがこの本と出会ったのはちょうど30の時であり、その頃はというと、何度か人 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="720" height="960" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2007/434db1dc.jpg" alt="『意識と本質』読み返し photo 13" class="wp-image-282" title="『意識と本質』読み返し 77" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2007/434db1dc.jpg 720w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2007/434db1dc-225x300.jpg 225w" sizes="(max-width: 720px) 100vw, 720px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">何年かおきに突然、読み返したくなる本があるのだけど、井筒俊彦の『意識と本質』はその最たる存在だ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">岩波文庫版の4刷、1993年6月刊。とするとわたしがこの本と出会ったのはちょうど30の時であり、その頃はというと、何度か人生の車線変更を繰り返しつつ、30歳を目前にして読めもしない各種哲学書を強引に開いてはことごとく挫折しているような、みっともない日々がようやく落ち着き出した頃である。こういう話はあまり人にしない方がカッコいいのだけれど、30前なんてみんなそのようなよくわからない焦りの中にいて、何とかなるもんなら何とかしようとあがいている時期だろうから、ここは臆せず正直に書いてしまう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">何の予備知識もなく読み始めた『意識と本質』は、意外なことにすらすらと読めた。書いてあることは東洋（というか非西洋）哲学の共時的構造化という、むちゃくちゃに難しいテーマである。でも不思議と読めるのである。小説並みにページが進むのである。つまり読んでて面白い、のである。これはわたしのような素人が哲学書を読む、というシチュエーションにあっては、絶対に起こり得ないことなのだ。このものすごい難解なテーマをこれだけ読みやすく書ける井筒俊彦というのは、並大抵の頭脳ではないのだと思った。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後、ドイツ語学校でたまたま一緒のクラスになった慶応出身のヘーゲルの研究者氏に、慶応の教授だった井筒俊彦のことを尋ねる機会があった。何でもいろいろと伝説が残っていて、とにかくかなり厳しい人だったらしい。そりゃそうだろうな、と思った。これだけの頭脳を持った人ならば、凡人はまどろっこしくて仕方なかったに違いない。天才ってのはものすごいスピードで回転しているコマのようなものだから、低速回転のわれわれ凡人ははじき飛ばされてしまうのだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">&#8212;</p>



<p class="wp-block-paragraph">何日か前、撮影中に雨に降られた。傘をさすのが面倒で、近くの木の下に入り込んで雨をやり過ごしていた。20メートルぐらい先にある別の木を何十分も見つめ続けていると、そのうちに何だか変な気分がしてきた。何で木は「木」なのだろうか。木をその周囲と区分して認識するのはなぜなのか。木というのは単独で存在しているわけではなくて、地上部、地下部ともに周囲の環境と相互にさまざまなやり取りをして生きているものである。それを木だけを取り出して考えるというのは、人間の頭の中の活動のある種の偏りがもたらす便宜に過ぎないのだ。というような考えが、思弁的ではなく直覚的にわき上がってきた。そうだ、これは井筒俊彦だ！というわけで再び読み返してみたくなる。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><i>「意識をもし表層意識だけに限って考えるなら、意識とは事物事象の「本質」を、コトバの意味機能の指示に従いながら把捉するところに生起する内的状態であるといわなければあるまい。」意識と本質 I／井筒俊彦／1991</i></p>



<p class="wp-block-paragraph">言語によって世界が分節されまくった状態がわれわれの生きている日常的世界である。言語なしには目の前の世界に普通の調子で（つまり意識がある、という状態で）接することはできない。それだけ言語はわれわれのものの見方をガチガチに決定しているのだ。写真も当然その延長線上にある。いくら中心的なモチーフを隠蔽したところで、指示対象を拡散させたフラットな画面を作り出したところで、写真は必ず言語による分節作用を通過してしまう。写真が単なる薄い紙の表面に展開される色の重ね合わせと見えるようにならない限りは、指示対象から逃れることなど絶対にできないのである。</p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="『意識と本質』読み返し 78"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>垂直考</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/50721782.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 10 Feb 2007 08:31:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[写真家活動]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
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					<description><![CDATA[海の作り出す水平線は、厳密に考えれば水平ではない。とてつもなく大きな半径を持った円弧の一部を、まっすぐであるとみなしているにすぎない。世の工業的、建築的に作られた水平線もやはり水平ではない。水平に設置された物質は重力の影 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="600" height="902" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2007/fc3a61d7.jpg" alt="垂直考 photo 14" class="wp-image-268" title="垂直考 80" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2007/fc3a61d7.jpg 600w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/imgs/2007/fc3a61d7-200x300.jpg 200w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">海の作り出す水平線は、厳密に考えれば水平ではない。とてつもなく大きな半径を持った円弧の一部を、まっすぐであるとみなしているにすぎない。世の工業的、建築的に作られた水平線もやはり水平ではない。水平に設置された物質は重力の影響を受けてたわむ。たわまないように水平を構築するには、あらかじめ逆向きにたわませておかねばららない。さらに人間の視覚システムには錯視という変な傾向を持っていて、本当の水平線が水平に見えないことがある。水平に見えるには、ほんの少し凸に作らなければならない（つまり海の水平線と同じように作るということになる）。数学的な水平と、視覚的な水平は違う、ということだ。そうなると、もうどういう状態が本当の水平なのかわからなくなってくる。水平はさまざまな欺瞞にまみれている。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それに対し、垂直はシンプルだ。地球上にいる限り、糸と重りがあれば誰でも垂直を出すことができる。地球の真ん中という重力の中心に向かう無限の線、それがすべて垂直なのだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">水平と垂直はそれそれ90度回転すれば相互に交換できるような事態ではなく、もともと全く別の事態であるということ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">人間をはじめとしてほとんどの動物の目は二つ、横に並んで付いている。水平方向の視野を確保するためなのだろう。そのことによって垂直方向の視野角は狭い。だから下を見たり上を見たりするためには、横を見ることより意識的に生体を使わなければならない。だから垂直方向の情報は水平方向の情報に比べて重みが発生する。落下、浮上、堕落、崇高。垂直方向のベクトルにはそういう精神的な価値付けがなされてきた。地獄の方向は間違いなく下方だろうし、天国は上方にあるという意識だろう（西方浄土、という上下の関係ない概念もあるけど）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そしてわれわれのフィールドである写真＝イメージにおけるフレーム。縦長と横長の問題だ。一般には横長の方が広がりを伝え得ることになっている。単純な視覚的情報量の比較で言ったらその通りだろう。では縦長は「狭い」のか。実はそんなことはなくて、縦長というのは横長と別の種類の広さを伝えるフレームなのだ。</p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="垂直考 81"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>月曜夜のプリント作業とタバコ</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/50225721.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 28 Nov 2005 11:31:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[記憶のための記録]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
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					<description><![CDATA[最近のタバコはまずそうに見える。 タバコを吸わなくなってもう何年になるのだろう。今のわたしはとにかく年に1本も吸わない。吸いたいとも思わないし、道を歩いていてうっかり歩行喫煙者の後ろについてしまったときなど、後ろから張り [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2005/11/051128_01-1024x683.jpg" alt="月曜夜のプリント作業とタバコ photo 15" class="wp-image-17517" title="月曜夜のプリント作業とタバコ 83" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2005/11/051128_01-1024x683.jpg 1024w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2005/11/051128_01-300x200.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2005/11/051128_01-768x512.jpg 768w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2005/11/051128_01.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">2001.09.01 Ljubljana, Slovenia</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">最近のタバコはまずそうに見える。</p>



<p class="wp-block-paragraph">タバコを吸わなくなってもう何年になるのだろう。今のわたしはとにかく年に1本も吸わない。吸いたいとも思わないし、道を歩いていてうっかり歩行喫煙者の後ろについてしまったときなど、後ろから張り倒してしまいたくなるほど、タバコが嫌いになってしまっている。</p>



<p class="wp-block-paragraph">はじめて試したタバコが、ショートピース♪・・・ってのはダウンタウンブギウギバンドのスモーキン・ブギの1フレーズだが、わたしの場合はショートホープだった。理由は簡単。夜陰にまぎれてこっそり買う自動販売機。10本入りのショートホープはボタンの1押しでころんころんと2箱、出てくるのだ。その2個出ます、ってのが少年にはとにかくお得に感じられたのかもしれない。もっとも吸い始めのころだから、いっときに20本も立て続けに吸えるものではない（だってホープだぞ）。開けたての一本目がいちばんおいしい、という経験則からすれば、20本をわざわざ二つに分けて供給してくれるのは、今考えるとあれはある種の演出だったのだ、と考えられなくもない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして大学生の頃はハイライトを愛用（愛飲？）していた。世はマイルドセブン全盛だったが、あんな紙の味しかしないタバコは金をドブに捨てているようなもんだと思っていた。だからマイルドと名のつく銘柄は意地でも吸わなかった（しかし今考えてみるとそのハイライトだっておそらく出た当時は軽さが売り物だったんだろうな）。とにかく、タバコの味のしないタバコは、タバコである理由がないと考えていた。そしてバイトの給料が出ると洋モク（死語だ）。そうだそうだ洋モクだ！洋モクのことを考えていたのだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">キャメル、セーラム、マルボロ、ラッキーストライク。たしか当時は一箱、300円ぐらいしたはずだ（ちなみにハイライトは150円ぐらいだったか）。こいつらは特別な、いわゆる舶来もの（これもほとんど死語）だったのだ。舶来タバコはそこいらの道端にある自動販売機なんぞで買えるわけではない。たとえ自販機に入ってたとしても自販機で買ってはいけない。なぜか必ずやデパートの1階にある、舶来タバコ売り場で買われなければいけない。舶来の品とは本来、そういう取引をされるべきものなのだ。デパートの制服を着たおねえさんがうやうやしく手渡してくれるパッケージには、健康がどうの吸いすぎたらどうにかなるよだのといった無粋な文言は一切、書かれてはいない。だいたいタバコ吸う人間は自己責任で肺ガンだの何だのになるんであって、そんなものをタバコ会社の責任だといって訴えるなんてとても自立したオトナのすることではないと思う。タバコとアスベストは根本的に違うものとして考えなければいけない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">で、そのおねえさんの手からうやうやしく渡されるタバコのパッケージだ。どういうわけか今、そのことが気になっている。薄い包装紙でちょっとふっくらめにパックされた両切りのキャメル。その対極のような、理性を形にしてみましたとでも言いたげな、ぱきっとしたエメラルドグリーンの箱に入ったセーラム。それらはとてもおいしそうに見えた。そしてキャメルのパッケージを開けて、人さし指の第2関節と第3関節の間を使ってぱんぱん、とたたいて最初の一本を取り出し、オイルライターで火をつけて吸い込むその一瞬。こういうのを至福のひとときというのだなきっと。戻れるものならあの時代に戻り、一服つけてそのままさっさと帰ってきたいものだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今、なぜタバコを吸わないのかというと、今のタバコのパッケージが全くうまそうに見えないからだ。同じ銘柄でやたらとバリエーションがある今のタバコ自販機の窓を見ていると、なぜだかタバコに対する興味がきれいさっぱりフェードアウトしてしまう。それで今のわたしは全く、完全に、タバコが吸いたくなくなってしまっている。それはきっとパッケージ・デザインのせいだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ただこれには例外があって、葉巻だけは今でも吸ってみたいと思っている。葉巻はいまだ洋モクであり、舶来である。何だかわからないけどうまそう、というオーラが濃厚に残っている。だから吸ってみたい。ただ葉巻を吸うにはそれなりの場所とシチュエーションが必要なのが難点。バーのカウンターの片隅で、ドライマティーニだのヘネシーのブランデーだのを前にして、ピンストライプのダブルのスーツを着て吸わねばならないんだきっと。それからもう一つ。葉巻を吸う人には何というか人間的な重厚さのようなものが露出していなければいけない。原則として「きわめつきの悪者」でなければ葉巻を吸ってはいけないとすら思っている。したがって今のところ善良かつハードボイルド度ゼロであるわたしには、葉巻を吸う資格がまったくないということだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">【2026.01.30 追記】画像を追加</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>
<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="月曜夜のプリント作業とタバコ 84"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>1973年のTV修理人</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/04090212.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Sep 2004 03:00:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[写真家活動]]></category>
		<category><![CDATA[*復刻記事1997-2004]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kohan-studio.com/otterhaus/?p=16266</guid>

					<description><![CDATA[Vintage article series: jsato.org &#124; talk 20040315 &#8211; 20041027 花花緑緑の時に書いた文、消しちゃったのでこっちにコピーしとく。 ・・・・・・・・・ 先 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-indigo-color has-lime-background-color has-text-color has-background has-link-color wp-elements-2 wp-block-paragraph"><strong><strong><span class="fz-14px">Vintage article series: jsato.org | talk 20040315 &#8211; 20041027</span></strong></strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/09/040902_01-1024x768.jpg" alt="1973年のTV修理人 photo 16" class="wp-image-17519" title="1973年のTV修理人 86" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/09/040902_01-1024x768.jpg 1024w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/09/040902_01-300x225.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/09/040902_01-768x576.jpg 768w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/09/040902_01.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">花花緑緑の時に書いた文、消しちゃったのでこっちにコピーしとく。</p>



<p class="wp-block-paragraph">・・・・・・・・・</p>



<p class="wp-block-paragraph">先月、41歳になった。この年代だと、よほど裕福な家に生まれているのでない限り、生まれた時に家にテレビは無いはずだ。もちろんわたしの家にもテレビはなかった。しかし幸か不幸か、ものごころついたころにそれは現れる。モノクロテレビとの出会い。まだ小学校前のはな垂れガキはモノクロで描かれた未来に夢中になり［鉄腕アトム］、モノクロの闇に心奪われた［ゲゲゲの鬼太郎］。そしてわずか数年後にそのテレビは一回り大きな、色の付いた画像を見せてくれる機械と交代することになる。1970年代のはじまり、三波春夫の万博音頭に乗ってカラーテレビがうちにもやって来た。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、テレビに色が付いたことは、小学坊主にとって劇的なインパクトを与えたわけでも何でもなかった。それはごくごく当たり前のもののように見えた。何だか今までのモノクロテレビの方が何か特別なデバイスで、カラーテレビこそがテレビ本来のあるべき姿、というように見えたのだ。テレビ放送にしても全番組がカラーというわけではなく、カラーの番組が始まる時にはわざわざ「カラー」というマークが写し込まれていたし、重要度の低い番組はまたモノクロに戻るのだ。受像機がカラーなのに放送がモノクロ、というのは何とも情けなく、不思議な眺めだった。</p>



<p class="wp-block-paragraph">天才バカボンやら仮面ライダーやらローラーゲームやら、何の役にも立たない番組で小学坊主を楽しませてくれたカラーテレビ受像機は、ある日、映らなくなった。修理人がやってきて、何やらいくつか部品を交換し、いろいろなツマミ（それにしてもあの頃のテレビには何でまたあんなにいっぱい、調整ツマミがついていたのだろう）をいじくって、調整をはじめた。ちょうどたまたまなんだろうが、料理番組をやっていて、皿に乗った生の肉が画面いっぱいに大写しになっていたときのこと、修理人が何かのツマミをいじったら赤い肉が突然、緑色に変わった。それを脇で見ていた小学坊主は、腰を抜かすほど驚いた。肉がうまそうな赤い肉の色に映ることには何も驚かなかったわたしは、それが緑色にもなりえることを知って、それこそ天地がひっくりかえるほどのショックを受けたのだった。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それ以来、カラーテレビを見るとそれが他所の家のものでも、赤い肉を緑色に変えるツマミを探し出しては、回した。大人には怒られた。なにしろカラーテレビは一家に一台の財産である。お天気おねえさんのお肌の色が緑色になっては困るのである。しかし怒られてもそれはしばらくの間、止められなかった（すぐに戻す術を覚えた、というのもある）。とにかく小学坊主のわたしは、ある時期ひたすらテレビの色を狂わせて喜んでいたのだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんなくだらないことを思い出してしまった。肉をうまそうに撮ることにはやはり興味が持てないし、緑色の肉には、気持ち悪いと言いながらも惹かれるものがある。35年たっても、わたしは基本的に進化してないらしい。</p>



<p class="wp-block-paragraph">【2026.01.30 追記】画像を追加</p>


<div class="information-box common-icon-box"><strong>Vintage article series</strong>は、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。［2026年5月］</div>

<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="1973年のTV修理人 87"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>200メートルの空気棒</title>
		<link>https://kohan-studio.com/otterhaus/archives/04050212.html</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[junichisato]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 02 May 2004 03:00:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[写真家活動]]></category>
		<category><![CDATA[*復刻記事1997-2004]]></category>
		<category><![CDATA[*思案]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kohan-studio.com/otterhaus/?p=16319</guid>

					<description><![CDATA[Vintage article series: jsato.org &#124; talk 20040315 &#8211; 20041027 夜、国分寺からオレンジ色の中央線の快速に乗り、三鷹で黄色い帯の入った総武線直通の各停に [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-indigo-color has-lime-background-color has-text-color has-background has-link-color wp-elements-4 wp-block-paragraph"><strong><strong><span class="fz-14px">Vintage article series: jsato.org | talk 20040315 &#8211; 20041027</span></strong></strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/05/040502_01-1024x768.jpg" alt="200メートルの空気棒 photo 17" class="wp-image-17522" title="200メートルの空気棒 89" srcset="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/05/040502_01-1024x768.jpg 1024w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/05/040502_01-300x225.jpg 300w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/05/040502_01-768x576.jpg 768w, https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2004/05/040502_01.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">2003.12.19 Tokyo</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">夜、国分寺からオレンジ色の中央線の快速に乗り、三鷹で黄色い帯の入った総武線直通の各停に乗り換えることが多い。中央快速は朝の下りでも夜の上りでも、ほぼ常に混んでいる。日本でもかなり高収益な路線なのではないだろうか。つまり実際には100円ぐらいで十分やっていける路線に、われわれは200円ぐらい出して乗っているのではないか。余った100円はどこへ行くかというと、秋田の五能線とか岩手の岩泉線とか、そういうところの保線費用になったりするんだなきっと。</p>



<p class="wp-block-paragraph">鉄道が嫌いで仕方なく乗っている人は怒り出すかもしれないが、わたしはまあ悪くない話だと思っている。喜捨、じゃないけど一極集中のメリットを享受している者はそうでないところに少しぐらいお金を回しても損にはならない。どっかで回り回って戻ってくるような気がする。お金にルーズだとよく言われるけど（金離れがいい、という意味ではない。バランスを欠いているという意味だと思う）、お金にまつわるあれこれを考えるのが面倒なだけだ。お金という概念そのものが嫌いで、わざとめちゃくちゃになってるのかもしれない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">三鷹で乗り換える総武線直通の電車は新しい車両で、三鷹が始発であることから乗客は少ない。そのせいか車内はガランとした印象だ。椅子下など車内の出っ張りが少ないことや車体断面が膨らんでいることなどで、かなりスカスカな風情となる。この車両に変わってから、このスカスカ状態のときにしばしば風を感じるようになった。はじめはどこかの窓が開いているのだろうと思って、寒い季節などは閉めてやろうと車内を見まわすのだが、どこも堅く閉まっている。不思議に思ったけど詮索せずにいた。昨日の晩、ふと同じように風を感じ、窓が開いていないのを確かめてから風の強さと向きをよく観察してみた。かねてからの脳内仮説を確かめるためである。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この新型車両は、隣の車両との間の通路が広く、かつ締め切りのドアがない。つまり隣の車両との間に空気の流通があるのだ。つまり走行中は10両分約200メートルの空気の棒が、外部と切り離されて存在している。そこに車両が加速をすると、この閉じこめられた200メートルの空気の棒は移動を拒む。慣性の法則というやつだな。車体は加速するが空気は元の位置にとどまる。車体と一緒に移動しているわたしは移動しようとしない空気との間に摩擦の関係を持つことになり、体にはそれが風が吹いてくるように感じられるわけだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この当たり前の現象の判定にいまひとつ自信が持てなかったのだが、昨晩じっくり観察したことによって、この現象が減速時にも起きることがわかって、ようやくある確信を得ることができた。電車が駅にさしかかってスピードを下げた時に、今度は逆方向から風が吹いてくるのだ。ほー、これはよく考えると面白いことだぞ、と思った。</p>



<p class="wp-block-paragraph">小学生の頃、宮城県の東北本線の槻木から出ている国鉄丸森線というのに乗り込んで驚いたことがある。1両立てのディーゼルカーの車体の前後のドアが開け放たれており、何とそいつはそのまま走り出したのである。真夏のことで、車内には過剰なほど涼風が吹き渡るという趣向であるが、今ではとても考えられないおおらかな天然冷房であった。この場合のディーゼルカーは車両というより、ひとつの筒である。</p>



<p class="wp-block-paragraph">昨晩の総武線直通車はこれの密閉版と考えられる。一見、似たような現象なのだけれど実は大きな違いがある。丸森線の筒ディーゼルカーは減速した時にどうなるか。風は弱まることはあっても、逆から吹いてきたりはしない。それに対して密閉車両の空気の棒は、加速時には加速を拒みながらも徐々に車体に沿って加速し、すぐに車体と同じスピードで動くようになる。そして減速時には減速を拒んで元のスピードを維持しようとするわけだ。だから減速時に逆風が吹いてくることになる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">目に見えない物は無いことにして暮らしているが、空気はという物は確実に存在しており、われわれの生きている場にどうしようもないほどたっぷりと充填されているのだ。そして空気を通してのみ、われわれは見ることができる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">【2026.01.31 追記】画像を追加</p>


<div class="information-box common-icon-box"><strong>Vintage article series</strong>は、1997年から2004年まで、わたしの作品サイト上にあったログ的なコンテンツを、本ブログ『Das Otterhaus』に復刻的に再掲した記事群です。ブログなどCMSが普及する前の時代に手書きHTMLで日々追記されていた記事は、展覧会などのお知らせ、雑感、制作上の試行錯誤の記録などが混在しています。その多くは字数も少なく画像のサイズも小さく、今の基準からするとコンテンツとしての価値はありません。しかしこの年代にこのような記述があったという事実は残すべきであると判断し、ブログの基層としてのデータの蓄積を維持しています。［2026年5月］</div>

<div class="saboxplugin-wrap" itemtype="http://schema.org/Person" itemscope itemprop="author"><div class="saboxplugin-tab"><div class="saboxplugin-gravatar"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kohan-studio.com/otterhaus/wp-content/uploads/2026/04/profile_real_240px.webp" width="100" height="100" alt="junichisato in the winter wetland" itemprop="image" title="200メートルの空気棒 90"></div><div class="saboxplugin-authorname"><a rel="author" target="_blank" href="https://kohan-studio.com/otterhaus/author/jsato" class="vcard author"><span class="fn">junichisato</span></a></div><div class="saboxplugin-desc"><div itemprop="description"><p><strong>佐藤淳一【カワウソ写真家】</strong>　<b>［著者情報］</b>　実はカワウソに限らない写真家。平成19年度宮城県芸術選奨受賞。主な著書に『恋する水門』（2007年/BNN新社）、『ドボク・サミット』（共著/2009年/武蔵野美術大学出版局）、『カワウソ』（2010年/東京書籍）他がある。展覧会は『ニーダーフィノウの鉄の骨』（2006年/Gallery Maki）、『アートみやぎ2007』（2007年/宮城県美術館）、『カワウソおもろいねん！』（2013年/海遊館）、『大都会の野生カワウソ』（2018年/埼玉こども動物自然公園）他、1995年より多数開催。雑誌『ワンダーJAPAN』、『土木技術』、スポーツ紙『東京スポーツ』で写真と文を連載。『タモリ倶楽部』（2008年/テレビ朝日）、『出没！アド街ック天国』（2012年/テレビ東京）等に出演。「生きることは、見ること」が信条。芸術と研究を足してサブカルで割った「リサーチ・エンタテインメントとしての写真」を専門とし、土木構造物と野生動物という、かけ離れたふたつの領域で仕事してきました。</p>
</div></div><div class="clearfix"></div><div class="saboxplugin-socials "><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Twitter" href="https://x.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-twitter" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 30 30"><path d="M26.37,26l-8.795-12.822l0.015,0.012L25.52,4h-2.65l-6.46,7.48L11.28,4H4.33l8.211,11.971L12.54,15.97L3.88,26h2.65 l7.182-8.322L19.42,26H26.37z M10.23,6l12.34,18h-2.1L8.12,6H10.23z" /></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Instagram" href="https://www.instagram.com/otterhausfotografie/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-instagram" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M224.1 141c-63.6 0-114.9 51.3-114.9 114.9s51.3 114.9 114.9 114.9S339 319.5 339 255.9 287.7 141 224.1 141zm0 189.6c-41.1 0-74.7-33.5-74.7-74.7s33.5-74.7 74.7-74.7 74.7 33.5 74.7 74.7-33.6 74.7-74.7 74.7zm146.4-194.3c0 14.9-12 26.8-26.8 26.8-14.9 0-26.8-12-26.8-26.8s12-26.8 26.8-26.8 26.8 12 26.8 26.8zm76.1 27.2c-1.7-35.9-9.9-67.7-36.2-93.9-26.2-26.2-58-34.4-93.9-36.2-37-2.1-147.9-2.1-184.9 0-35.8 1.7-67.6 9.9-93.9 36.1s-34.4 58-36.2 93.9c-2.1 37-2.1 147.9 0 184.9 1.7 35.9 9.9 67.7 36.2 93.9s58 34.4 93.9 36.2c37 2.1 147.9 2.1 184.9 0 35.9-1.7 67.7-9.9 93.9-36.2 26.2-26.2 34.4-58 36.2-93.9 2.1-37 2.1-147.8 0-184.8zM398.8 388c-7.8 19.6-22.9 34.7-42.6 42.6-29.5 11.7-99.5 9-132.1 9s-102.7 2.6-132.1-9c-19.6-7.8-34.7-22.9-42.6-42.6-11.7-29.5-9-99.5-9-132.1s-2.6-102.7 9-132.1c7.8-19.6 22.9-34.7 42.6-42.6 29.5-11.7 99.5-9 132.1-9s102.7-2.6 132.1 9c19.6 7.8 34.7 22.9 42.6 42.6 11.7 29.5 9 99.5 9 132.1s2.7 102.7-9 132.1z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Facebook" href="https://www.facebook.com/otterhaus" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-facebook" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 264 512"><path fill="currentColor" d="M76.7 512V283H0v-91h76.7v-71.7C76.7 42.4 124.3 0 193.8 0c33.3 0 61.9 2.5 70.2 3.6V85h-48.2c-37.8 0-45.1 18-45.1 44.3V192H256l-11.7 91h-73.6v229"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Flickr" href="https://www.flickr.com/photos/otterhaus/" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-flickr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 448 512"><path fill="currentColor" d="M400 32H48C21.5 32 0 53.5 0 80v352c0 26.5 21.5 48 48 48h352c26.5 0 48-21.5 48-48V80c0-26.5-21.5-48-48-48zM144.5 319c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5zm159 0c-35.1 0-63.5-28.4-63.5-63.5s28.4-63.5 63.5-63.5 63.5 28.4 63.5 63.5-28.4 63.5-63.5 63.5z"></path></svg></span></a><a rel="nofollow noopener" target="_blank" title="Tumblr" href="https://otterhaus.tumblr.com" class="saboxplugin-icon-grey"><svg aria-hidden="true" class="sab-tumblr" role="img" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewbox="0 0 320 512"><path fill="currentColor" d="M309.8 480.3c-13.6 14.5-50 31.7-97.4 31.7-120.8 0-147-88.8-147-140.6v-144H17.9c-5.5 0-10-4.5-10-10v-68c0-7.2 4.5-13.6 11.3-16 62-21.8 81.5-76 84.3-117.1.8-11 6.5-16.3 16.1-16.3h70.9c5.5 0 10 4.5 10 10v115.2h83c5.5 0 10 4.4 10 9.9v81.7c0 5.5-4.5 10-10 10h-83.4V360c0 34.2 23.7 53.6 68 35.8 4.8-1.9 9-3.2 12.7-2.2 3.5.9 5.8 3.4 7.4 7.9l22 64.3c1.8 5 3.3 10.6-.4 14.5z"></path></svg></span></a></div></div></div>]]></content:encoded>
					
		
		
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