ヨーロッパの運河について書かれた本を読んでいると、しばしばわけのわからない施設のことが出てくる。何十メートルもの水位差がある運河どうしをつなぐために、船をエレベータに載せて持ち上げるなんていう話だ。そんなふうに書かれていても、普通の想像力では船が上下する様子を簡単にイメージできるものでもない。10年ぐらい前、京都の蹴上に明治時代に作られた琵琶湖疎水のインクラインというのを訪ねたことがある。それは釣り船程度の大きさの船を簡単な台車に上げて、斜面に敷かれたレール上をケーブルカーと同じように引っぱり上げるというものだった。しかしヨーロッパのそれは、なんと1350トンもある巨大な貨物船を上げ下げするのだという。
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いったいどんな施設がどんなふうに動いているのか。本で見る小さな写真ではまったく想像ができない。とにかく見に行ってみないことには話にならないと思った。
1. Scharnebeck シャルネベック/ドイツ
2. Rotensee ローテンゼー/ドイツ
3. Niederfinow ニーダーフィノウ/ドイツ
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