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ハンブルクからローカル列車に乗って南下し、リューネブルクという街で降りる。駅裏のバス乗り場でシャルネベックという村を通るバスを待って、一番前の席に乗り込んだ。バスは裏町を抜けて東へ走る。シャルネベックの村に入る直前あたり、道路が「エルベ側方運河」の下を通過するポイントがある。頭上を通過する運河の底は、巨大なコンクリートの土管を縦に半分に切ったような形をしていて、乾いていた。その上を水が流れている、という感じがまるでしない、不思議なものだった。
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村に入ったあたりでバスを降り、適当に見当をつけて歩き出す。地図はすでに頭の中にはいっている。天気は良い。8月の昼前で、まわりは緑の牧草地と民家が散在していて、庭には色とりどりの花が咲き乱れていて、赤い自動車がものすごいスピードで脇を抜けて行く。黄色い道路案内標識に「Schiffshebewerk」と出ているのを見つけて、やがて運河にたどりつく。予想以上の水量だ。右手200メートルぐらい先で運河がぷっつりと終っており、その先に4本の赤い塔が見えた。
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