2002.08.01

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photo and text : Sato Jun Ichi
●季節がはずれてしまうと、水門の撮影から遠ざかってしまう。しばらく堤防も歩いてないので、ネタがない。もっとも気温35度以上あるこんな時期に堤防を歩くのは止した方がいい。堤防歩きの代わりと言っては何だが、先日、水門くぐりをした●写真は隅田水門。千住のあたりで隅田川と荒川をショートカットしている。うっかりした話なのだが、ここを通過する定期船があることをずっと知らずにいた。両国から出て隅田川を下り、パレットタウンなんかに寄りながら葛西臨海公園へ。ちょっと戻って荒川の河口で大きく右折。そのまま荒川を遡行、隅田水門を通って隅田川に抜けて両国に戻るというとんでもないコース。これだけ走るとたっぷり3時間はかかる。つまりかなり満腹感のあるクルーズなのである●考えてみるとこれだけ大きな水門でしかも現役のやつをくぐったのは、はじめての経験である。幅9メートルの水門に幅6メートルの水上バス仕様の船が突っ込むのはなかなか無理やりな感じがして面白かった。しかも水路が途中でちょっと曲がっているらしく(写真参照・水門を抜けた直後に船尾から写す)、状況によってはぶつけることもあるらしいから何とも豪儀なものだ●荒川からいきなり隅田川の真ん真ん中に抜ける、という経験はちょっと不思議な感覚であった。破れたフェンスをくぐってタダで遊園地に忍び込んだような気持ち、とでも言おうか。