1998.06.08

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photo and text : Sato Jun Ichi
●梅雨の晴れ間の日。渡良瀬川のもう使われなくなった排水機場(俗にポンプ場と呼ぶやつね)を覗く。昭和11年竣工だと。ってことは1936年だから62年前の建物と機械ってわけだ。汚れたガラス越しに黒々としたディーゼルエンジンとポンプと、丸いメータのいっぱいついた配電盤が見える。止まった時計と数年前の10月のままのカレンダー。新しい排水機場ができてから機械は使ってないはずなのに、明らかに油が差してあるように見えた。嵐の中でこいつがフル回転するのを聴いてみたかったな。